ticiogo

スタッフ見聞録

2011.6/20-6/30☆
夏のはじめ、アイスランド半周

ミーヴァトン徘徊2

※またまた行動時間の長い一日でした。

そういえばホプンで会ったグループとまたこのホテルでかち合いました。
同じようなルートを周っているのですね。
朝からガッツリ食べて出発。
今日も小雨モード。
ハイキングコースと交通機関について、ツーリストオフィスに相談したところ、クラフラ行のバスに乗って帰路は歩いて下れば、ということに。
写真はホテル・レイキャフリーズの横にいつもいる馬のみなさん。
最初このバスに乗り込みましたがお客さんが多く、車両がえをすることに。
運転手のおじいさんは英語が片言くらいで、そばで別の人が仕切っていました。
クラフラ・パワーステーション。
バスはクラフラ経由でデティフォスへ行くのですが、クラフラの手前で降ろしてもらいました。
クラフラの手前にあるパーキングエリア。
男女別のトイレが一軒ずつと、右の小さな小屋はホットドッグスタンドです。
ここはレイルニュークルという人気トレイルのためのパーキングです。
トレイル入口。
トレイルはコースによっては誰でも楽しめるようになっています。
なので団体さんやら傘をさしたいい加減な装備の人も結構います。
途中で右と左に道が分かれるのですが、右に行くと誰でもOKの簡単なトレイルになります。
まずはそっちへ。
少し歩くと正面に地熱地帯。
鹿の背色というか、水分を含んだきな粉色の大地から湯けむりがあがっています。
歩きやすいボードウォーク。
硫黄の匂いが立ち込め、もわもわと煙があがるブルーの温泉。
危険なのでボードウォークと手すりが整備されています。
ブクブク呼吸している泥の沼。
この温泉地帯を過ぎると、一挙に視界が広がり、この風景に出くわします。
今までの風景から想像ができないものが、いきなり舞台の大道具を総入れ替えしたごとくに現れ、一瞬度肝を抜かれます。
写真だと分かりずらいですが、黒々した溶岩と蛍光色に光る地衣類で覆い尽くされた大地が地平線まで続き、所々に白い煙が上がっています。
魔王のテリトリーに迷い込んでしまったような感覚に、立ち尽くすことしばし。
左の方向には、何か巨大なものが寝そべっているかのような山。
黒い地肌に白い雪が鮮烈です。
トレイルはこの黒い地面に降りて行きます。
このあたり、ワクワクします。
インパクトある風景に見とれていると、トレイルを見失います。
人気コースなので大抵誰か歩いていますが・・・。
黄色い杭を常に目印に慎重に歩きます。
滑りやすいのでしっかりしたシューズがないと危ないです。
ストックがあるとなおよいでしょう。
しかし何とユニークな、素晴らしいトレイル!
小雨が降ったり止んだりでしたが、エキサイトして全く気になりませんでした。
むしろここはそんな天気の方が、デモーニッシュな雰囲気に似合っているかも。
この先何もないのは明らかなので、一旦パーキングに戻ってホットドッグを食べました。
これが絶品・・・!
レイキャヴィークの有名なスタンドのものと殆ど同じです。
分かれ道を左へ。
間違えやすいのですが、この道を一旦左へ行って、次に右へ行くとレイルニュークルの長い方のトレイルになります。
そちらは少し山を登って先ほどの黒い魔王のエリアへ出るもので、この行き方の方が面白く歩きごたえがあります。
長いといっても1時間半くらいです。
レイルニュークルのトレイルはこっちです。
雪で覆われた向こうに杭が見えます。
上の写真の左側がレイキャフリーズへの道だったのですが、この川沿いのトレイルに気づきませんでした。
引き返し、川沿いを行きます。
レイキャフリーズまで13kmくらいあります。
この道をたどって、ホテルに辿り着けるでしょうか・・・。
ちなみに人が常にいたレイルニュークルのトレイルとは正反対に、これから先は誰一人会いませんでした。
この標識を確かめて行きます。
歩きやすい地面を歩きます。
視界が広く、非常にだだっ広い場所をトボトボと歩き始めます。
左側には延々と、黒い固まった溶岩の海。
地面には、次第に溶岩が交じってきます。
徐々に足元がデコボコになってきて、がくがくと歩みを続けます。
いきなり雪渓に道を阻まれました。
ええかなこれ・・・。
先人の足跡をただ辿ります。
こんな箇所が幾つもありましたが、これが最長のものでした。
何とか渡り切り、振り返ると・・・。
恐ろしい穴がぱっくりと口を開けています。
結構やばかったんじゃないですかね!
こういう情報をツーリストオフィスでも提供しないので、人が常にいる人気トレイルでない限りは個人責任で慎重に行動する必要があります。改めて実感。
これはトロルの住みかでしょうかね・・・。
できれば落ちたくないですね。
溶岩また溶岩の原野から今度は砂地っぽく・・・。
おにぎり三角形みたいな印象的な山、ヒダールフィヤットル(771m)~読み方自信なし~が見えてきました。
ここから見ると別の山みたいですが・・・。
この山の裾野を歩いていくみたいです。
また雪渓!しかも今度は斜面をふさいでます。
途中まで行きかけて、滑って転落しそうでやばかったので、戻って考えた挙句、雪のないところまで降りて迂回することにしました。
この辺りから植物がちらほら。
生き物が生息できる環境に戻って来たのだ~とほっとします。
スイスアルプスでもよく見る高山植物ですが、白花は珍しい。
これは多分、トナカイのフンでしょう。
この辺りのトレイル沿いに沢山見かけました。
ようやくヒダールフィヤットルの登山口。
さすがに登ってる時間はなさそうです。
ここからミーヴァトン湖を見渡します。
レイキャフリーズからここまでのトレイルも伸びています。
何とかここまで来ました。
もう命の危険はなさそうです・・・。
しかしここからが長かった。
レイキャフリーズまで、見晴のよい牧草地を延々と緩やかに下って行きます。羊が沢山。
みな人を見ると逃げて行ってしまいますが・・・。
ようやくレイキャフリーズが見えました。
トレイルはN1の横に通じていました。もうへろへろです。
7時間くらい歩いたでしょうか。
夜はホテルでチキン料理を食べましたが疲れ切って撮影を忘れました・・・。こんな無理ができちゃうのも白夜のこの季節ならでは。

スタッフ見聞録

ticiogo