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スタッフ見聞録

2015. 6/13-24
東西グリーンランドとアークティック・ウミアックライン船旅


アークティック・ウミアックライン船旅

2日目の朝、天気が逆戻りしていた。

がーん。





すっごい残念なのですが、山が迫っていてかなりの絶景が展開しているらしい。


外のデッキではタバコが吸えるのでちょこちょこ出入りがある。

07:00頃、マニートソック(Maniitsoq)が見えてきました。

ヌークを出て初めての寄港地。


ここは港がない?何らかの理由で岸に付けられないようで、このボートで降りたりまた乗ったりするのです。

はてこのボートはどこから?





降りる客を乗せて村へ行くボート。

折り返して乗客を乗せて戻る。


そして吊り上げて、元の位置に収納。

なるほどー。



この辺りは見ごたえある山岳風景の連続。

曇りだけど素晴らしく、寒いけど朝から外に出っばなしです。

窓の無い船室の人たちは寝る時以外はカフェテリアや展望室を占拠するので、沿岸急行船みたいに室内で待機して出たり入ったりして撮影っていうのが難しい。

船の規模からいって仕方ないし、こっちはプライベートの船室持ってるんだから贅沢は言えない。

なので持ってるもの全部着て、基本外で待機です。




吹きっさらしの午前中、立ってるだけでも体力を消耗しました。

今日のランチはビーフかチキンの選択。

何時頃だったか・・・北極圏に入りました~というアナウンスが流れました。

そしてなんと、午後から天候が回復、そしてテンション上昇!

ヌークを出て300km、18:30頃にSisimiutに到着。
日本語表記はシシミウやシシミュート。実際には「シシミュー」と聞こえます。

何と美しく響く地名でしょうか。
一体どんなところなのか、実に興味をそそられます。


グリーンランド第2の町ということで、2時間半停まります。

クジラやアザラシなどの海洋動物も多く生息する深いフィヨルドに位置し、最南端の不凍港であり、また犬ぞりの最南端でもあるそうです。

グリーンランドで最も急速に発展している町でもあります。

港からブラブラと歩いてみます。

明るく真新しいスーパーマーケットやショッピングセンター、美しい家。

全体に豊かさを感じます。
この町はグリーンランドの漁業の中心で、港付近には近代的な工場が建ち並んでいます。

見晴らしのよい道路沿いに墓地が広がっていました。





グリーランドでは人口の96%以上がキリスト教を信仰しています。

←花が沢山!生花ではありませんが。




ひと回りして港付近に戻ってきました。

左の青い教会は1755年建造という古いもの。
右の赤い教会は新しい(1926)もの。
右に少しだけ写っている白いものはクジラのあごの骨でできたアーチ。



赤い教会は小高い丘の上に建っています。

ここからは港や町を見渡す絶好のスポット。



そして3日目の朝が来ました

イルリサットへに向かう今日は、今回の旅で最も晴れてほしいと願っていた日。

朝、Assiatという町に寄港。

ここでは意外にも沢山の人が降りて行きました

見事な快晴で迎えた今日は、グリーンランドのナショナル・デー。

建国記念日とかいう意味合いではなく、各地の多様な文化を尊重しつつグリーンランド全体としてのアイデンティティを確認する、といった感じのようです。

30分くらい時間があるので少し村を歩いてみました。

歌声がする方に行ってみると、幸運にもセレモニーを少し見ることができました

こんな風にナショナルデーを祝えるのが、少しうらやましい。


赤と白のナショナルカラーがこんな日には最高に映えます。



グリーンランドの「国旗」はエルファラソープト(我々の旗)と呼ばれ、氷の大地からのぼる朝日又は落日を表すそうです。赤は太陽、白は氷を象徴します。



その氷が現れ始めました。


この頃より、頭の中でボレロ♪の演奏が始まる・・・。

まだ小さいけど青くて美しい氷。

次第に増えていきます。

氷がうじゃうじゃある海の上を風切って進む船上は(意識すれば)半端じゃない寒さです。が、眺めに夢中であまり感じない。

こんな時、海外からのツーリストと、

地元グリーンランダーの見分け方

しかもこの人スポーツ刈り!

こちらは乗務員さんで、指差しているのがイルリサット近郊の氷山が流れてくる元の場所。

この辺りから2年の年月を経て、カナダのニューファンドランドまで流れて行くんですね。



デッキにはツーリストで沢山出てきました。

氷も大きくなってきたー。

おー。

時々水面でぶつかって、音を立てて砕けます。


これほどたくさんの氷に囲まれることはもうないわねえ。


まったくだー。

ボレロ♪Max~

イルリサットが見えて来ました。


ゆっくりゆっくり近づいて行きます。

イルリサット到着。

ボレロ鳴り止む。

空港同様、各ホテルの送迎車が来ていました。

ここは町の中心からすぐなので、ホテルアークティック以外は歩いて行けなくもありません。