スタッフ見聞録

ヌークにて

さて無事にクルスクに到着した後、ヌーク行きに乗り換えます。

自由席なのでさっさと移動して窓側をゲット。

これもプロペラです。
ジェット機はコペンハーゲン路線しかないみたいです。





約1時間半のフライトです。
客室乗務員1名で飲物サービス2回くらい回ってキャンディー配ったりしているうちまもなく到着。

氷の砂漠の上を飛ぶんだなーとちょっと期待していたのですが、途中は雲で殆ど見えませんでした。

←着陸寸前、なかなか見ごたえのあるフィヨルド風景の中を進んで行きます。

今回はホテルがあまりに高いため、アパートメントに泊まります。

アパート系は過去に色々苦い経験があるのですが、今回もすんなり部屋には入れませんでした。

夜の到着なのでキーは指定場所で自分でゲットします。指示通りの場所で指示通りに操作してロック解除され扉がパカッと開くまではよかった。

ところが肝心のキーが入ってない・・・・。


困ったらここにかけてねっていう番号に電話すると、夜10時近くでしたがすぐ来てくれて事なきを得ましたが・・・。

～ごめん、多分、キーを入れ忘れた

かんべんしてよ・・・


部屋は簡素ですが広いバスルームとキッチンがあり、生活感満載です。



翌日は小雨と曇り、やがて本格的な雨。

とりあえず町に出てみます。
人口約6千人の「首都」ヌークであります（15,000人ってことになってますが、空港からのタクシーの兄ちゃんは6千人って言ったんですよね)

町のどこからも山が見えます。

こういう団地みたいな建物が多いです。

あと木造の一軒家と近代的なビルが中心に幾つか。

イエローナイフのオールドタウンにも似た、ロッキーな地盤。

地質学的にもグリーンランドは大変重要なところで、かつてヌークは地球最古の岩盤の上にできた町として知られるようになったそうです。
その後の新規発見で、最古の地位はカナダやオーストラリアに譲ることになったようなのですが。

歩いていると、こんなギャラリーや小さなアートショップがよくあります。


ヌークの町はフィヨルドの先端に位置し、周囲を海に囲まれています。

町並自体はちょっと殺風景ですが、高い建物が少なく視界が開けているので山も海も見えます。

風光明媚な自然が町を取り囲んでいるのが分かります。




殆ど唯一の高層ビル、ヌーク・センターは飛びぬけて近代的なショッピング施設です。



町のヘソ的な存在がこのホテル・ハンス・エーゲデでしょうか。

唯一の近代的な普通のホテル(4スター)です。

ちなみにハンス・エーゲデは16－17世紀のノルウェー人宣教師で、イヌイットにキリスト教を布教しヌークの町を創立した人として知られています。


ランチはこのホテルの中にあるレストランのグリーンランディック･ランチ・プラター(185クローネ)。

ハリブート(オヒョウ)やエビなどのシーフードのほか、さすがにホテルのレストランだけあって洗練されたトナカイのローストが加わります。

ちなみにホテル･アークテックのより美味しいと思います。

ここに来た理由の一つは、ヌークの地ビールが飲めるから。

最も一般的なクラシックというのを飲んでみました。

・・・濃い。

さて一応アパート暮らしだし、朝食のネタなど買って帰ろうとスーパーマーケットを巡ります。ホテル･ハンス・エゲデの向かいのBrugsenが活気があって品揃えもよかった。

←こちらでもおなじみ、アイスランドのスキール。
どういう訳か皆が口をそろえてブルーベリーが好きって言いますが。



気になったのがコイツ。

ケーキ屋のショーケースに大抵いるのです。

グリーンくん、とか?

またいた。

帰国後、デンマーク大使館の人に尋ねたら丁寧に教えてくれました。
(何でもかんでも聞くんじゃねえ！って怒られるかもと思ったけど)

これはデンマークの子供向けTV番組に出てくるキャラクターなんだそうです。

一応カエルってことらしいのですが、グリーンくんと呼ぼう。



3日目。ウソのような天気に！

これを待っていました。



スカッと晴れると気づかなかったものも見えてきます。

アパートの前にこんな道が。




岩に阻まれて道が通せなかったりするのでこういうボードウォークはよく見かけます。

これはちょっとした近道のようです。



歩いてみると反対側の海が見えます。

今夜の船もあの辺から出るんだと思います。

これはカルチャーセンター。

斜め向かいのツーリスト･インフォメーションでランチはどこがいいか聞いたら、ここのカフェのタパスがいいと教えてくれた。


天気がよいと人も集まって来ます。

ホテル・ハンス・エーゲデの前は露天が出てちょっとした広場のようになってきた。

これがスーパーマーケットが入っている建物で、この辺りが町で一番人手の多いところです。

近代的なスーパーの外では地元の猟師がアザラシの半身を売っていて衝撃でした。


さてこのテラス席でランチだランチだ♪

ここのグリーンランド･タパスはさすがツーリストオフィス推薦だけあって、今までで一番。

天気は最高だし。

←ところで左上の卵は何のタマゴでしょうね?ご存知の方教えてください。

さて夜の8時頃、タクシーで港へ向かいました。

アークティック・ウミアックライン。

今回の旅の一番の目的がコレに乗ることです。

このタイミングで晴れたことは天に感謝あるのみ！


この船は人と物資のみ運ぶものでフェリーではありません。
観光クルーズではないことや風光明媚な旅ができることも、ノルウェーの沿岸急行船と同じです。

ヌークを基点として南部と北部のイルリサットを1週間で往復しています。

今回はヌークからイルリサットへ2泊3日の船旅。

船は4層構造で、4Fと3Fに個室の船室があります。

2Fと1Fはクシェットと呼ばれる2段ベッドのみの相部屋になっています。

～どこから来られましたか?
乗船するとすぐ英語で話しかけられました。
少数派の外国人のために乗っている英語ガイドだそうです。
各寄港地のオリエンテーションを別室で行ったり、希望があれば一緒に寄港地を歩いたりしてくれます。

私の部屋は4Fでベッドが4つある部屋でした。

これを1人で使うのは大変贅沢。

部屋は広く窓は大きく、簡素ですが快適な空間です。

窓は沿岸急行船より大きくて外が見やすい。

さすがに冷蔵庫はないけど、電気ポットとコーヒーがあるのはありがたい。

トイレとシャワーももちろん専用で付いています。

船室としては文句なし。

ヌークをほぼ定時に出港。


印象的な山岳風景がしばらく続きます。


↑夜9時過ぎ

←夜11時くらい。


後から思ったことですが、やはりヌークはまだまだ南なのです。

イルリサットでは真夜中になってもこんな夕焼けっぽくなりませんでした。