今日は朝から雨。
昨日がこの天気なら、今回はラキへは行けなかったでしょう。
スカフタフェットル国立公園のビジターセンター(写真)は年中開いています。ちょっとした展示コーナーとショップ、ホットドリンク、トイレが利用できます。

ビジターセンター前から見える氷河。
ホワイトアウト寸前の雨模様の中で、鮮やかに浮かび上がる紅葉が見事でした。

以前から行ってみたかった、黒いパイプオルガンみたいな岩の間を流れ落ちる滝、スヴァルティフォスへ。
夏はビジターセンターからハイキングがてら歩いて行くのがポピュラーですが、あまり歩けない方や天候の具合などで、車でより近くのパーキングまで行くことができます。
そこから歩けば、歩行時間はぐっと短縮されるのです。

この時点で、すんごい紅葉です。
結構な雨ですがへっちゃらです。

6月のミーヴァトンで雨のハイクには慣れました。
この国で雨だからといって行動を規制しているときりがありません。
どんな天候も気にならないアウトドアウエアさえあれば、雨もまた楽し。
こういう天候だと、モノクロの世界に浮かび上がる紅葉がかえって鮮烈に感じられます。

見えてきました。
スヴァルティフォスです。

川を下に見ながら歩きます。
夏の人気コースなので、トレイルはよく踏み固められており歩きやすいです。

この岩がスヴァルティフォス（黒い滝）の特徴です。
玄武岩の柱状節理というのだそうですが、私は黒いパイプオルガンと理解しています。
滝自体はコンパクトで、比較的まじかに立つことができます。

屏風のような側面をよく見ると、ちいさな紅葉が集まってにぎやかです。

ビジターセンターへの道、ルート998でもう一枚。
見えている氷河はヨーロッパ最大の氷河ヴァトナヨートクルの無数の氷舌のひとつ、スカフタフェットル氷河です。

スカフタフェットルを過ぎてからヨークルサルロンまでのルート1からの景観は、アイスランドの最も見ごたえある部分だと個人的には思っています。
アイスランド最高峰(2110)や無数の氷舌を望みながら進む・・・はずですがあいにくの天気。この時ばかりはこの天気を呪う・・・ああ残念ですがきっとこれはまた来いということなのでしょう。
T氏は最も近づける氷舌のひとつに立ち寄ってくれました。
車を降りて少し歩くとこんな光景ですが、この時雨と風がすさまじく、”人間は来るな！”と言っているとしか思えない風に押し戻されそうになりながら、そして、え、まだ行くの、内心思いつつ崖っぷちまで行って必死で撮った一枚。

ボートツアーが終わり、静かなヨークルサルロン。
ここの氷は一期一会です。
橋の向こうの海岸に降りると氷塊が砂浜にゴロゴロしている風景がありアザラシも見られるチャンスが高まるのですが、あいにくT氏の愛車が不調とのことで今回はあきらめました
色々な条件が「また来い」と言っている氷河地区でした。

今回はホプンから飛行機でレイキャヴィークへ帰ります。
但しこの天気で着陸できるかどうか分からないとのこと。
T氏は一緒に待ってくれて、もし着陸しなかったらこのまま車でレイキャヴィークへ送るよ、と・・。いいオヤジだなあ・・・としみじみ。

幸いヒコーキは無事着陸。
機内は左側が1席、右側に2席。
揺れも殆どなく、あっという間にレイキャヴィークへ着きました。
ヒコーキってすごい。

レイキャヴィークのイーグル・エアーターミナル。
来ているはずの迎えがなく、電話番号も手元になく、タクシーもなく、しょうがないのでBSIまで歩いてタクシーを拾ってモスフェルスバイルのホテル・ラックスネスへ。20分くらいだったでしょうか。5,000円くらいでした。

レイキャヴィーク郊外のベッドタウン、モスフェススバイル。
エーシャ山を望む、緩やかな坂の町です。
町は新しく、一通りのファーストフード店やスーパーマーケットが2件、ビデオショップなどが中心に集まっています

そんな一角にあるホテル・ラックスネス。
ここでオーロラハントできるということで、一泊してみます。

レセプションは09:00-20:00のみオープンしていて、それ以外の時間はスタッフがいません。
このあたりはホテルと言うかゲストハウスっぽいですね。

レイキャヴィーク行のバス停。
15番のバスを利用すればダウンタウンへ行けます。

スーパーマーケットはBONUSとこのKRONANの2軒。
こちらは新興勢力のようで、ボーナスより営業時間が長いです。

部屋はきれいです。
バスタブがあるバスルーム

夕食をとる場所は、ホテルの周囲にはケンタッキーかハンバーガー等のファーストフードしかありません。
レストランは10-15分くらい歩いたところに一件だけあるというので、そこへ行ってみました。
ラムを頼みましたが、すごくジューシーで美味しかったです。メニューと金額はこんな感じ。
ディナーでビールとデザートを付けて5,000円前後でしょうか。ここの夕食代は送迎ミスによりチャラになりました。

北に視界が開けているのですが、同方面の道路のライトが強すぎます。
強いオーロラが出れば発見ができるかもしれないので、それから外にでて鑑賞することはできるかと思います。
アイスランドの何気ないベッドタウンの雰囲気を味わいつつ、夜はホテルを拠点にオーロラに期待するにはよいかもです。