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スタッフ見聞録

2013. 6/18-6/27☆
ミッドサマーのスウェーデン、インランズバーナンで行く北極圏

ラポーニア1~ストーラ・ショーファレット
ラポーニアは4つの国立公園から成る広大な自然保護区で、自然と文化の複合世界遺産に指定されています。 アビスコ、ケブネカイセ地域と共に、キングストレイル(王様の散歩道の*中でも特に人気の高いトレイルが南北に走っています。 本来は何日もかけてトレッキングを楽しむのがこの広大な地域と向き合う最良の方法ですが、ロッジ宿泊のスタイルで雄大な世界の一部を垣間見てみたいと思います。 ラポーニアの北部はイェリヴァーレから、南部はヨックモックからバスでアクセス可能です。



イェリヴァーレではツアーバスも長距離バスも全てこの駅前から出発します。

代金は乗車時にドライバーへ現金で、というのが決まった法則。



草原と森のコンビネーション・・・そんな感じの風景の中を2時間くらい走ります。

針葉樹は低めで密度もスカスカです。

広い・・・・。



トナカイは、夏は基本的にサーミさんと一緒に山の方へ行ってます。
が、時々こんな風に道端で見ることも。

この国では全てのトナカイが誰かの所有なので、もし車ではねちゃうと弁償しなければいけません。

奴らもそれを知っているとみえて、車に会ってものんびりしたもの。

ここは夏のみ、対岸までのボートが出ます。

キングストレイル上の重要なルートで、4つの国立公園の中でも特に雄大なサレックへのルート、或いはヨックモックからアクセス可能なラポーニア南部の景勝地へもここから数日の歩距離です

さて今回宿泊するストーラ・ショーファレットの宿へ到着。

イェリヴァーレ・タクシー社のバス。

夏と2-3月はこのバスでここまで来れます。

レストランとショップのある本館。

本館横からの風景。

逆の方には宿泊棟。

歩いて一分。

同サイズのキャビンが何棟か建っています。

各棟7室あり、各室シャワー・トイレ付です。

共用のキッチンがあるので温かいものを飲んだり、冷蔵庫にビールを入れといたりとかできます。



室内は両側にベッドが一台ずつ。

TVや電話ナシ。Wi-Fiナシ。

読もうと思っていた本を一気に読むチャンスです。
電子書籍は事前にダウンロードをお忘れなく。

本館に入ると、割と色々な物が売っているショップと

軽食やスナック、ドリンク、日用品などを売っています。



奥に広々したレストランとラウンジがあります。



蚊がいなくて天候がよければこのテラス、いいですね。

森を見ながら、とても清々しい。




ぼーっつと木を見ていたら何かがササッと降りてきて、目で追いかけていったらこの餌場に来ました!



全部で5匹、ここへ食べに来るそう。
最近ベビーも生まれたそうです。

冬眠せず年中無休でリスウォッチングできますよ!これはポイント高い。



夕食はまたトナカイを選択。

これはインランスバーナンの夕食とは比べものにならないほど美味しかったです。盛り付けも洗練されているし。

トナカイは脂がなくて肉の味がして、個人的には大好き。



翌朝、天気イマイチですが、この辺りのメジャーなハイキングコースへ行ってみました。


緩やかに森の中を登って行って、滝の麓まで行くコース。

色々なバリエーションが可能で、そのまま延長して軽登山もできるそうです。



とにかく花が多くて楽しめました。

曇りの日はフラワーウォッチングに限ります。

途中から清流が見え隠れします。

水はここから汲めますね。

この花なんていうのかなあ。

ノルウェーでも沢山見ました。

これはリネアという花です。

スウェーデンの分類学者リンネさんが愛した花なのだそうです。

すごく小さくて可憐で、いつも小人の国を覗くように見つめます。

リネアというのはスウェーデンの女の子の名前にも多いそうです。

ご存知、バンチベリー。

和名はゴゼンタチバナ。

ワタシは世界で一番強い花だと思うんですが。

バターカップじゃなくて、バターボールと呼ばれる花。

花も葉も、ものすごくキレイ。

誰にも会わないまま、頂上らしき滝のたもとへ到着。

ここまでせいぜい1時間で、息が切れるほどのこともありませんでした。

今にも降り出しそうな空!

天気がよければここらでピクニックランチするのに最適です。

ここから宿泊地や道路、周りの地形などが全て見えます。

ここからさらに行ってニエラス山(1637m)に登って降りるのもポピュラーなルートのようです。

降り出さないうちに降りて、湖の方へ行ってみました。

先端の方へ行くと、滝の風景。

ストーラ・ショーファレットというのは大きな滝という意味だそうです。

ウォーターフロントに近づくほど、足元は地衣類の世界。

ここ入っちゃいけなかったんじゃないかな・・・まるでマットレスみたいにふわふわの地面。

コットングラス、和名はワタスゲ。

湿地帯のプリンセスって感じかな。

写真ではうまく伝わりませんが、群生したコットングラスの白い花がユラユラと左右にみんなで揺れています。

それが何とも幻想的で、色々と連想してしまいます。

この雰囲気、アイスランドを思い出す・・・。
誰にも会わないところもそっくり。

4時間半くらい歩き回って、小雨が降りだした頃ホテルへ到着。

ものすごくラッキーだったかもです。

ランチは、トナカイ肉乗せのパスタ。

トナカイばっかりでいいのか?サカナもあるけど?と言ってくれたけど。
いいの、好きだから。

翌日も天気イマイチだけど・・・。

宿泊地からさらに奥へ、車で連れて行ってもらいました。

この印象的な風景の下は、キングストレイルの中継ハット。

この道をずーっつと行けばアビスコです。

キングストレイル、スウェーデン語でクングスレーデン!

アビスコから数日かけて歩いて来たら、ここでひとつの区切りとなる場所です。

このロッジの横には大変キレイな清流があります。

水道は不要。このままガブガブ飲めるのです。

楽しそうだなあ。

このテラス、一日座っていたくなりそう。

イェリヴァーレへの帰り道、白いムースを見ました。

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