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スタッフ見聞録

2013. 6/18-6/27☆
ミッドサマーのスウェーデン、インランズバーナンで行く北極圏
エスタシュンド


スウェーデンの細長い国土のほぼ中央くらいに位置する町。現地の発音になるべく忠実に言うと、「エスタシュンド」。

空港はAre(オーレ)とエスタシュンドとなっていますが、オーレとはここから鉄道で1時間ほど西へ行ったスキーリゾート。隣接する4つのエリアから成る、スカンジナビアで最大級のスキー場です。

エスタシュンドは夏はインランスバーナン、冬はオーレへの拠点となる重要なゲイトシティと言えそうです。



←こんな感じの構造です。

空港からは美しい住宅街を通って、15分くらいでダウンタウンに着きます。

対岸から見えてくるダウンタウンの街並みは、絵本のようにきれい。



初めて乗る黄色の空港バスは、ダウンタウン中心の広場手前が終点。

広場に隣接するクラリオン・ホテル・グランドは、町を代表するホテルのようです。


下車後、メインストリートを中央駅の方へ歩いてみます。

広場を縁どるように商店やレストランが軒を並べています。

石畳の通りに交差する道の向こうに湖が見えます。



両側に色々なショップ、カフェ、レストランなどが続きます。
ウインドーショッピングも楽しい。

車も少し通りますが、石畳の落ち着いた通りです。

レイキャヴィークのメインストリートをもう少し華やかにした感じ。

商店が減ってきて住宅街っぽくなってきたら、駅に行き当たります。

ゆっくり歩いてここまで15分くらいでしょうか。

これはインランスバーナン専用の駅舎。隣にその他普通の駅舎があります。

駅前商店街とか提灯とかコンビニとか、その他猥雑なものは一切ナシ。

鉄道で着いた人がまず目にするのが、花で飾られたガーデン。



見事にしだれた白樺の木が植えられた、小さなロータリー(たまたま通ったのが残念ながらおっちゃんだったけど)。

「世界の駅前」でランク付けするなら、迷わずエスタシュンド中央駅前に一票。

駅前付近にホテルが一件。

このワーゲンも日本じゃめっきり見なくなりました。

さて中心街に戻って来ました。



さきほどの広場。角度を変えて。



素敵なツーリスト・インフォメーション。

思わず入ってみたくなりますね。




ところで、街の至るところにあるこのオブジェは一体・・・?



インフォメーションセンターに入ってみると、何と中にも沢山。



ひょっとしてネッシーとかですかね。

エスタシュンドだからエッシーか。





一匹85クローネ(約1,200円)で売られている!



要するにはスウェーデン版「ゆるキャラ」。

湖に住む伝説のドラゴンの子供ということで、街のシンボルとしているようです。

街の中に一体いくつあるのだろう。
ひとつひとつ色柄が違うのも気合が入っている・・・。



それにしても。

中世的雰囲気が残るこの街で、このゆるキャラが妙に浮いていると思うのはワタシだけでしょーか・・・。



↑このドラゴンの背後の建物が、今回泊まったホテル・エマ。

ここはなかなか、心に残るホテルでした。


扉を開けて、まず衝撃なのはエレベーターへ至る急な階段。


スーツケースを運びながら、階段途中で振り返ると・・・。

いい雰囲気なので、許します。



部屋は多分2名用か1名用かでも違うし、古い建物を利用しているので一様ではないかと思います。が、恐らく共通なのはフローリングの床といかのも北欧っぽいシンプルなインテリア。

バスルームはスタンダードらしい簡素さですが清潔で、ドライヤーが無いかなと思ったら壁にかけられていました。

テーブルにはポットやお茶セット、引き出しを開けると栓抜きやゴミ袋など必要になりそうな物は全てきちんと入っています。

部屋に行くまでにラウンジみたいなスペースがあって、そこには何気に電子レンジとか、ビスケットを入れた陶器の壺もありました。

この建物の古い味わいを生かし、華美ではなく少しレトロでシンプルでナチュラルな雰囲気のこまごまとした物たちが、館内全体にあたたかみを添えています。

こちらはレセプション奥の朝食レストラン。

この照明もいい感じ。

この飲み物コーナーは常に利用できるようになっています。

ハム、チーズ、ゆで卵とシリアル、ヨーグルト、フルーツ、ジャム、といった特に珍しくないコンチネンタル朝食。

が、ひとつひとつが美しく盛り付けられ、心のこもった非常に丁寧な食卓であることが、見た瞬間に伝わります。


その完成度の高さに見とれていると、エマさんが出てきてひとつひとつ説明してくれました。


←これはヤギのチーズ。大変マイルドでクセがないんですのよ。
隣のビンの中はモミの木のシロップ。チーズと相性抜群なんですの。
奥のハチミツは、私は世界一美味しいと思っていますの。
みんなこの地方の製品なんですのよ。

つまりここはB&B的な個人旅行者向けのホテルと言えそうです。

何より感動したのは、館内隅々まで行き届いた細やかな心配り。

洗練されたセンスがそれを引き立て、心のこもった美しさと温かみで館内が満たされているのです。
名前の通り、まさにエマさん自身を体現したホテルです。

←この地方でとれる塩の小瓶。

ところで、北欧に来ていつも不思議に思うことがあります。

なんでこんなにスイカが好きなの・・・?

そもそも風土に合ってないし。

しかも季節問わず、どのホテルでもスイカは大抵朝食に並ぶのです。

これは研究の余地ありです。

といいつつ、必ず皿にのせますが。

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