2018年 6/18-28(9泊11日)
 6月のフェロー諸島と西北アイスランド&瞬間バスク
    西北アイスランド
   
  
  
	  夜の8時くらい、もうすぐ西北アイスランドに到着します。
レイキャヴィークの市内空港から1時間足らずで着いちゃうので楽チンです。
    
  
      イーサフィヨルズル到着。
やはり北に来ると寒い。テンション上がる!
  
  
   
  
      この2泊3日はまたレイキャビク人と2人旅なので、2ベッドルームのアパートメントを探しました。
やはり最初に部屋に入る時はトリッキーであれやこれやとやっているうちに謎が解ける、いつものドラクエ的展開なのでした。
  
  
   
  
  
   
  
      翌朝。今日は地元の旅行会社のハイキングツアーに参加します。
参加者は12名。国籍はアメリカ、ヨーロッパのどこか、シンガポール、アイスランド、日本。
”あなた達、ちゃんと装備は持ってるのよね”
シンガポールから来たカップルはジャージとスウェードのタウンシューズとシティ用のデイパックみたいな感じで、早速ガイドに疑惑の目で見られている。
精一杯アウトドアっぽくしているんだよねえ。
私も実はアプローチシューズだったんですが、この子らのおかげでバレませんでした。そしてこの子らのおかげで退屈しなかったw
  
  
   
  
      ボートでアイスランド最北?最西北?の半島へ向かいます。
  
  
  
    
      1時間くらいがーっと海上を行きます。
アラスカのキーナイフィヨルドを遠目に見たような感じの風景。あんなに生きものはいませんが。
  
  
   
  
      ここから歩き始めて半島のひとつを回り、対岸に出る行程です。
すごく後から気づいたことがあります。この時点で何も感じなかったことが不思議です。フェローから来た後だったから気づかなかったのです。
  
  
  
      それは緑の多さです!
アイスランドでこんなに緑がいっぱいのところはちょっと無いのです。
西北アイスランドの特徴は、ある意味アイスランドっぽくないことと言えるかもしれません。ここには地熱地帯がないのです。
  
  
   
  
      行ったことないけどなぜか思った。
カムチャッカっぽい。
  
  
  
      一面緑で木が無いという点ではフェローと似ている。
しかしここはもっとなだらかで見晴らしよく、何となく大陸っぽさを感じます。
  
  
  
      参加者は薄手のダウンの上にシェルジャケットが多かったです。10度あるかないかでしたから。
もし遭難したら私が最初に死んだでしょう・・・。ダウンもフリースも持ってなかったので。まあでも歩き出したらちょうどよかったかな。
  
  
  
      みずみずしく美しい風景の中をしばらく歩きます。
途中、花もたくさん。
  
  
  
      そして引き潮の砂浜を歩く。
これはなかなか新鮮です。
  
  
  
      このあたりで突然、前を歩いていたシンガポールの彼氏の靴底が地面に取り残される。
あれ?って言って取りに来て歩き始めると、今度はもう片方の靴底も・・・。
ずっと地下足袋状態でよくがんばった。
  
  
  
      登ってくるとワサワサした草は姿を消し、岩に張り付くように咲く花と雪渓が増えてきます。
幸いこの日は風が殆ど無かったので本当にラッキーだったけど、ここで強風が吹いたらハイキングどころじゃないですね。
  
  
  
      雪渓の上を危なっかしく歩くシンガポールの彼女。
それ普通のレインコートだねw
  
  
  
      避けようのない雪渓。
でもこれは比較的平坦だったので楽勝。
  
  
  
      もうあたし無理!
と言いつつ、困難を乗り越えるたびに2人の仲は深まる。
  
  
  
      今更戻れないところへ来て本日最大の難所現る。彼氏は彼女を残して降りちゃったので(あれ?)しょうがないので呆然と立ちすくむ彼女の腕を取って、一緒に滑り降りに成功。ただし私は手前の石で腰骨を打ちました・・・。
  
  
  
  
      やれやれと思っていると今度は逃れようの無い斜面の湿地帯。シューズはぐちゃぐちゃの泥だらけになって、その後、水にはまって泥が落ちる、という繰り返し。
やはりアプローチシューズでは無理でした。
しっかりしたシューズ、ってどういうこと?と思ったら、ぐちゃぐちゃの斜面の湿地帯をイメージするといいですよ。
  
  
  
  
      やっと心癒される世界に戻ってきました。シンガポールの彼女の淡いグレーのオシャレなスウェードのシューズは、泥が染みまくって茶色のブーツみたいになっていました。
  
  
  
  
      ヘストヘイリという集落からボートで帰るのですが・・・。船着場がない。
  
  
  
  
      このボムボートで本船まで行くのですね。
12kmくらいのハイキングでしたが、体力的にはフツー、トレイル的にはチャレンジングって感じでしたかね。
  
  
  
      さて今夜はイーサフィヨルズルで多分一番人気のレストランへ。
  
  
  
  
      この寒さで外でビール飲む超つわものたち。尊敬するよ!
  
  
  
  
      中はヴァイキングの家みたいな雰囲気で、活気満々で楽しげ。
  
  
  
  
      地元で獲れた新鮮なシーフードが食べ放題、ビールも飲み放題?で7,000クローネ。
次々に新しい料理が大皿で出てきてそれを自分で取りに行くんですが、そうそう食べられないので大食いの人向け。美味しいことは美味しいけど結構オイルで調理したものも多いので。
  
  
  
  
  
      午後は地元のドライバーと郊外へ出かけました。やはり緑きれい。
  
  
  
  
  
      花が真っ盛りです。6月はアラスカン・ルピナスが見事。この花はアイスランド中で見られます。とても強く繁殖力があり、土をつくる?働きがあるのだそうです。
  
  
 
  
  
      なかなか南部ではここまで咲きませんねえ。ここはシンクエイリの町はずれ。
  
  
  
  
      目ざす滝が見えてきました。(正面真ん中の白いヒゲみたいなもの)
  
  
 
  
  
      西北アイスランド屈指のスポット、ディンヤンディ。なんかインドっぽい名前に聞こえる・・・。別名フィヤットルフォス(山の滝)。
  
  
  
      ここは滝に沿って遊歩道を登っていくことができます。
  
  
 
  
  
  
      滝の麓も美しい場所でした。このみずみずしさ、ノルウェーみたい。
  
  
  
      フラフンスエイリにある、アイスランド独立運動の主導者で国民的英雄でもあるヨゥン・シグルズソン博物館に立ち寄りました。向かいには絵になる教会。
この時ワールドカップ日本VSセネガル戦の真っ最中で、受付のおじさんが今2-2だよ、と教えてくれた。
  
  
  
      これは世界最高峰のアイダーダックの羽毛です。西部アイスランドは世界的な産地で、日本やフランス、中国などが高く買い付けるのだそうです。
なかでもアイスランド産の特徴はダックから直接採取せず、鳥が自ら産卵のために巣に敷き詰めた羽毛を、不要になった産卵後に頂くというもの。スバラシイ!ものすごくちょっとしか採れないのも価格が高い理由のひとつです。
  
  
  
      シーフードで有名な店で肉ばかりオーダーする私たち・・・。サカナ昨日死ぬほど食べたので許してね。