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スタッフ見聞録

2015. 3/12-19
☆グリーンランド、イルリサットとカンゲルルススアーク


グリーンランドへ

スカンジナビア航空は今年から機内を改装したそうです。

私の前がプレエコ席で、エコノミーが2-4-2なのに対し2-3-2。
プレエコでは食事も微妙に違っていました。

エコノミーでは何とビールやワインも有料に。ソフトドリンクの一杯目のみ無料です・・・っていうアナウンスが切ない。
国の豊かさとは別なのです。

約700円のカールスバーグは気のせいかいつもより美味でした。



ちなみに映画は相変わらずオンデマンドじゃないので不便です。操作性もよくないしエンターテイメントについてはかなりローレベルです。

しかし、搭乗時間がきっちり守られるので出発もオンタイム、シートベルトサインは離着陸時以外に点灯することなく予定より15分早くコペンハーゲンに到着。

運航に関しては相変わらずお見事です。

入国はヘルシンキと異なりハロー、コンニチワ、くらいで終わり。


荷物を取って税関を通って扉の外に出たところが、↑上の写真。

このまま直進するとガラス窓越しに右の方にヒルトンが見えます。

直結通路を通って外に出ることなくホテルへ。

3月半ばのコペンハーゲンは既に太陽がいっぱいです。


エアポート・ヒルトンのロビーに入り、振り返るとこんな感じ。

ガラス張りでとにかく明るいです



スタンダードルームでもデスクやソファがあり充分なスペース。

Wifiはスムーズにつながるしとても快適です。


今後しばらく出会えないであろうバスタブ。

シャワールームも別にあります。

シンク周りは広く物が置きやすい

←なんと言ってもこれがうれしい。

極北の地では大変贅沢なミニバーとお茶セット。

写真撮れませんでしたが朝食もゴージャスでエアポートホテルだけあって05:30から(土日06:30)というのも時差ボケ旅行者にはうれしい。

全てにおいて私的には文句なしでした。

圧倒的に有利な立地に甘んじることなく、高いクオリティが保たれているホテルはそんなに多くないと思います。



到着初日にゆっくりできるのはその後の行程に大きなメリットがあります。

冬季のグリーンランド行きはいずれにせよ往復コペンハーゲンに宿泊を余儀なくされるのですが、体調管理的にはよいと思います。

そして往復このエアポートホテルがいいと思います。
市内へ出たければメトロですぐ行けますから。



僻地(失礼)行きは多くの場合、ゲートも遠く離れています。

案外空港で疲れることがあるので、重い手荷物はNG。

最近はもっぱら持ち込みサイズのキャリーにしています。

エア・グリーンランドのカンゲルルススアーク行きは、日本⇔コペンハーゲン間と同じ2-4-2配列の大型機材。

早々にボリュームある朝食が出てきてしまい、ヒルトンのゴージャスな朝食をガッツリ食べた後なので無念・・・。

しかし少しかじったフォカッチャみたいなパンはとても美味でした。

この航路はフェロー諸島、そしてアイスランド上空を飛んで行きます。

アイスランドは油性の白いペンキをまんべんなく塗りたくったようでした。

下の方に見えているのはどうやらミーヴァトン湖とクレーターです。

これは西部のフィヨルド地帯。
沿岸部はこんな感じの断崖で縁取られ、内陸は平らな中にイボのような或いは恐竜の背びれのような隆起とクレーター、といったアイスランドの地形が見渡せます。

何となく勝手に3時間くらいのフライトと思い込んでいたのが、実は4時間と10分。

そしてこれが少し意外でありさらなる試練なのですが、時差が4時間もあるのです。つまり日本とは全く昼と夜が逆になることになります。

着陸モードになりました。

どこの空港に降りる時でも、近づいてくるにつれ道路とか工場とか畑とか人家とか何か生活圏が見えてくるものです。

しかし、ここでは白い大地にどれだけ目を凝らしても、人工的なものは何ひとつ現れない。

ただ白い世界の中に静かに降りて行くのです。



グリーンランドに着いた。


空港都市(村?)カンゲルルススアークに到着。

ここ数年、同じ国や地方のバリエーションコースを見てきたので、初めての世界に来たのだという感じが新鮮でした。

ここは色々な意味で遠かったし。





今回はここで乗り継いでイルリサットまで行きます。コペンハーゲンからイルリサットは直行便がないので、常にカンゲルルススアークで乗り換えます。


←グリーンランド内フライトのゲート前。

ここからグリーンランド各地へと小型機が発着します。

このシンプルで機能的な構造、宇宙ステーションのようです。



ターミナルの構造は横長のワンルームに仕切りをつけたくらいのイメージ。

←コペンハーゲンから着いて直進するとここに出ます。

全ての方向がここからつながっています。



飛行機マニアなら楽しいところでしょう。
殆どがエア・グリーンランド、たまにエアー・アイスランドくらいですが次から次と色々な機種が離発着するのを好きなだけ眺めていられます。

それ以外の方は
・ちょっと外に出てみる
・カフェテリアで食事又は喫茶して長く居座る
・ゲート付近の待合所にある電源のそばでスマホかタブレットでヒマをつぶす
・・・但しWifiは有料です。



ちょっと外へ出てみましょう。この時-26℃くらい。

体は案外平気ですが肺がざらっとする感じ。

素手でカメラ持っていると1分もたない。

←空港の裏手。ツアーバスが発着します。


郊外へ行くツアーはこんなバスで。



カナダグースは本国カナダよりずっと普及しています。

何はなくてもカナダグース。

着用率は大変高いです。

このマークをどれだけ見ることか。

これ一着あれば安心なのでいつもいいなあと思うのですが。

オシャレとは言い難いがまあキレイな色も出てきているし。

しかし年1回のためにまた超かさ張る荷物になることなどを考えると・・・なかなか買えません。

話もどって・・・カナダグースの店の斜め前にはスーパーマーケット。

毎日営業しています。

中はごく普通の近代的なマーケットです。

広くて品数も豊富。

空港内で食事・喫茶するなら、コペンハーゲン行きのセキュリティを通った後にあるカフェテリア以外はここしかありません。

まさに学食の雰囲気!

何か買っても買わなくても、好きなだけ長居できます。

窓を背にするとこんな感じ。

ほしい物をとってレジで精算する気楽なスタイルです。


ランチセット60くらい、ディナーセット80くらい。

フレンチホットドッグが温かくて美味しかった。

←ちなみにこれで約1,500円くらい。

リーマンショック前のアイスランドみたいだー。

グリーンランド内フライトにはセキュリティチェックもなく、プロペラ機による40分のフライトです。

座席は自由席。



←湖?

←川?


・・・じゃないね。


凍った海の穴や亀裂だー・・・。

と思ったら、まもなくイルリサットが見えてきました。

基本的にはローカル住民の足、という印象がありました。

写真を撮るツーリストを見てなぜかほっとする自分もツーリスト。

荷物を取って空港内に入ったとたんにここに出ます。

主要なホテルのサインの前で集合して、ホテルの送迎車で市内へ行きます。

重要なのは迎えの人が必ずしもしっかりしたガイドじゃないこと、ネームリストも持っていないかもしれないし名前や人数も確認しないかもしれないこと。

自分でしっかりと確認しに行きましょう。

ぼーっとしていると置いて行かれます。

送迎シーンはこんなイメージです。

この時はバン2台でした。