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スタッフ見聞録

2012.1/16-1/24☆
真冬のスウェーデン北極圏
トルネ川で凍ったトルネ川。犬ぞりとすれ違う。


アイスホテル



アイスホテルはキルナ近郊のユッカスヤルヴィという場所にあります。

整備された道路を走って行くと、道路際にサインが現れます。

トルネ川から切り出して保存しておいた一年前の氷を使い、毎年12月10日前後にオープンします。

アイスホテルのオープンと共に、キルナやアビスコのシーズンが始まると言っても過言ではないでしょう。



全体像はこんな感じで、主に道路の右側(地図でいうと下であり手前)に色々な施設が集まっています。

道路の反対側にポツンとあるのがレストラン。




上の地図の赤い点がココ。

アイスホテル全体のレセプションです。

アイスホテルに宿泊する全ての人はまずここでチェックインをします。

オープン/クローズやチェックイン/アウトの時間はこちら

アイスホテルはウォーム・アコモデーション(普通の木造の建物)とコールド・アコモデーション(雪と氷でできた部分)に分かれますが、どちらの場合でも最初のチェックンはここです。




ここでキーをもらいます。

今回はもともとウォームアコモデーションで予約されていたのですが、研修グループということもあり、アイスルームに泊まりたい人いますか~?と移動中のバスの中で言われて、ハイハイはいっ!と手を挙げたのが私と山系旅行会社の20代男子でした

アイスホテルだけは2名1室だったため、幸運なことにもともと予約されていたウォーム・アコモデーションの部屋も確保された状態で、アイスルームで眠れることになったのです。





レセプションを出て目の前にあるのがこのアーチ。

ここから先にあるのがアイスホテルの主要な部分です。


←左がショップ、正面がコールドアコモデーションの正面入口、右の方にウォーム・アコモデーションの建物が並んでいます。

すぐ左にあるのがショップ。

おみやげによいロゴ入りグッズ、サーミの工芸品、防寒対策を補強する衣類・暖かい下着・手袋・帽子なども売っています。

宿泊ではなくて中を見るだけの場合はここで入場チケットを買います。




こちらがウォーム・アコモデーションのホテルルーム棟。

カーモスルームとも呼ばれます。

中には暖房のきいた通常のツインルームがあります。

室内はこんな感じでとてもキレイで快適です。



温かい飲み物が飲める設備が無いので、電気ポットをお持ち頂いた方がよいと思います。

バスルームもキレイです。

ガラスの向こうがシャワーコーナー、手前がトイレ。

ウォーム・アコモデーションのもう一つのスタイルがこれらのシャレーです。

1軒が1室なのでプライベート感も高いです。

扉を開けるとリビングスペースと2つの寝室

簡易キッチンでは煮炊きはできませんが冷蔵庫とレンジ、湯沸しポットがあります。

寝室からの眺め例。

寝室が2つあり、4人までお泊り頂けます。

ベッドはシングルを隣り合わせに並べたものと、2段ベッドの場合もあります。

バスルームはシャワーとトイレ付。ちなみにこれらのウォームアコモデーションは夏季や9月も営業しています。

9月中頃の秋景色とオーロラの企画は今後の課題です。

さて次にアイスホテルの真髄、コールド・アコモデーション。

右側の建物の中にアイスルームのレセプションと、ドレッシングルームがあります。

正面から入って振り向くとこんな感じ。

ここにも温かい下着類は売っていますので、思ったより寒かった!という時の救済グッズになります。

さきほどの総合レセプションでチェックインをした後、こちらでは氷の部屋で寝るためのスリーピングバッグを受け取ったりアイスルームへのメインの扉の鍵やロッカーの鍵を受け取ったりします。


スリーピングバッグは結構な荷物なのでこの時受け取る必要はなく、寝る直前にもらいに来る人が多いようです。

ドレッシングルーム棟には飲料水やホットドリンクコーナー、パソコンとプリンターなどもあります。

寝る前のシャワーはNGです。

洗顔なども早めに済ませ、
顔も体も完全に乾いた状態でアイスルームへ行きましょう。

翌朝のホットシャワーがおすすめ。

グルーミングコーナー。

着替えコーナー。

シャワー以外にも寝る前のウエアに着替える時などに。

こちらはアートスイートの宿泊者専用、個室ロッカールームです。

それ以外の部屋は荷物だけを入れるサイズのいわゆるロッカーが使えますが、アートスイートのロッカールームは一畳分くらいの広さがあり、中で人が立って着替えたりもできます。

このロッカールームはポイント高いです。

こんなラウンジスペースもあります。

ここは待ち合わせ、心の準備、挫折した時朝まで過ごす・・・など色々な場面に利用できます。

アイスルームとこの棟はつながってはいませんが、マップのように専用の扉から扉へ、宿泊者は24時間行き来できるようになっています。

こんなイメージです。

一旦外へ出て、-**℃の戸外を駆け抜け(約20秒)、温かいドレッシングルーム内に駆け込みます。

オーロラは今夜もなかなか出ないので、アイスバーへ。

メニューは氷のカウンターの上にあります。

その年のアート・スイートの名前と同じカクテルが並んでいます。

絵になる空間。

グラスも氷、テーブルも椅子もカウンターも棚も氷。

この部屋は徹底して氷でできています。

カクテルは思ったほど強くなく、ジュースっぽい感じ。

さてじゃあ寝ますか、という時点になって初めて部屋に入ります。

中はこんな感じの廊下というか通路があって、電気による照明があるので夜中でも問題なく歩けます。

どのカテゴリーもこのようにカーテンだけで仕切られている点では同じです。

写真撮影は夕方頃まとめて済ませ、寝るときには最低限のもの~履物、夜中にトイレに行く時の上着、目の悪い方はメガネなど~だけを持って、凍らないように配慮して毛皮の上などに置きます。

泊まった部屋。この毛皮の上に、寝袋を敷いて寝ます。

電気が通っているので、ベッド周りのどこかにあるスイッチで照明は点けたり消したりできます。

私は冷え性ではありませんが、寒くて(特に足腰)なかなか眠れず・・・。

隣に誰かいるのと一人ではかなり違ってくると思うので、ここはカップルで来て温めあうべきでは・・・。 ☆夕方行われる、アイスルームでの眠り方講座(How to sleep well in -5)で聞いたところでは寝袋は大変温かいものなので、中はTシャツ一枚でいいよ!と言うので、さすがにTシャツ一枚じゃなかったけどアウトドア用のアンダーウエア上下で寝たのですが、結果寒かったのです。別室で寝た山系20代男子に後で聞いたところ、彼はその寝袋を見て判断し、アンダーウエア上下2枚重ねでちょうどよかったそうです。さすが山系。

夕焼け?とポツンと置かれたソリ。

次にレストランのご紹介。

車道を渡ったところにあります。

中はとても明るく、ホワイトで統一されたこじゃれた空間です。

朝と昼がバッフェ、夕食はコース料理です。

少し歩いたところにより家庭的で小さなレストランもあります。

連泊する人は毎日同じ場所だと飽きてしまうので、こちらもなかなか人気のようです。

日中のアクティビティを幾つかご紹介します。

これはアイスホテルもお勧めの、氷の彫刻体験。

氷を保存している建物の中で行うのですが、その中が外より寒い。

けど今更やっぱやめまーすって言えない状況の中で、とにかく必死に削って体を温める。

ガンガン削っていってワケわかんなくなる人もいれば、


まーかわいいキノコね?
いえ、マッターホルンです。

寒さに耐えて黙々と慎重に進める人も。

こういう所で性格の一面が出ます。


←皆から賞賛を受けていた作品。

次はスノーモービル。

森の中を進み、やがて凍結した川に出ます。

川の上は障害物が無く超平原!
こういう風景の中では、一軒の家が異様に目立ちます。

しかも美しい。

犬ぞりが来た!

夢中で撮影!!!

いやー、すごかった。

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