雪景色のビクトリア
カルガリーからビクトリアへの直行便。
バンクーバー上空を横切って行きます。
この大雪騒ぎでこちらも真っ白。
ホテルはOswego。
落ち着いた住宅街にある高層ホテルです。
スタイリッシュでオシャレなホテルです。
ここに限りませんが、接客する人は概してイケメンと美女多し。
ロビー&ラウンジ、バーコーナーは明るく落ち着いた印象。
このホテルの魅力のひとつは、グループを受けないことなのです。
今回利用する2ベッドルームの部屋に入ったところ。
真ん中にカウンターキッチンとリビングエリア、正面にバルコニー。これらの両側にベッドルームが一つずつ。
ムースと同じ構造です。それぞれ個別のバスルームを備えたベッドルームの間に共用スペースを置く。
プライバシーが強化されてファミリー以外にも使いやすい、こういうスタイルが今の主流になっているようです。
バルコニーは両側のベッドルームから出入りできます。
リビングコーナーの後ろにそれぞれのベッドルームがあります。
街に出ます。こんな風に歩道にも雪が。
この辺りは市庁舎の裏側の住宅街で、観光にも便利で落ち着いたよいエリアです。
近所のこのホテルは朝食付きで使いやすいベストウエスタン・プラス。
スタンダードならお勧めのエンバシーインを見せてもらいました。
Oswegoに比べるとぐっと庶民的ですが、その分価格も抑えられます。
ファミリーや小グループ、3名1室など、広めの部屋やキッチン付きがほしい時にぴったりなホテルです。
改装が進んでいるそうで、家具も調度もみなきれいです。
ベッドはスーペリアクラスと比べても見劣りしません。
さてさて。この写真は非常にレアです。
花とビクトリアならぬ、雪とビクトリア。
なにしろカナダ一温暖なところで、こんなに積もったのは20年ぶりだそうです。
エンプレスの裏側のオシャレなショッピングエリアを歩いてみます。
ここはアイルランドの衣類やグッズの専門店。
かつて貿易都市として栄えたビクトリアにはヨーロッパの物が沢山入ってきたんだそうで、今もそんな雰囲気があります。
店内はつい見てしまう魅力的なディスプレイ。
センスのよいウール製品は衝動買いの危険度高し。
内部もゴージャス。なんとか楼とかを想像するのは私だけだろうか・・・。
実に美しいインテリア。
それに天井が高いと、それだけで豊かな気分になる。
知の空間として最高の演出。
こういう店に出会うと、何かを買って帰りたいという気持ちになる。
で、これを買っちゃった。
お茶そのもの以外にも、ティーカップの品ぞろえが素晴らしい。
すっごく欲しいのがあったけどやはり割れ物を無事に運ぶ自信がなかった。
ビクトリアと言えばエンプレス。でも何か足らなくない?
そう!壁を覆っていたあのツタがないんです。
フェアモントホテルというのはそれぞれオーナーがいて、エンプレスの新オーナーが「きれいにする」ためにあのツタと正面にあった樹齢100年を越すウィローツリーも切ってしまったんだそう。
ぜ、絶句するしかない。
エンプレスホテルのショップは泊まっていてもいなくても、ティー好きにはマストスポットかもしれません。
ちょっと照れるような花柄も、ここではこの上なくエレガントに見えます。
日が暮れてきたので市庁舎ビューのスポットへ急ぎます。
こういうアレーというか、渋い一角がときどきありますね。
しまった!ちょっと日が暮れすぎちゃった。
もうちょっと前の時間に来たかった。
夕食はホテルの近くのこの店へ。
観光局お勧めだそうです。
暖炉を中心にテーブルが並びます。
個人宅のようで温かみがありますね。
スタータその1、生&焼き野菜。素材の味が生きる、ヘルシーな前菜。
スターターその2、赤レンズマメのディップ。香ばしく酒が進む前菜。
メインの選んだのはカモのモモ肉、スローロースト。
クスクスらしきものの上に乗っている。
これは絶品!
翌朝、飛行機に乗るときと同じようにセキュリティチェックを受けて、パスポートを預けて来たのは市庁舎の地下。
なんと、議員や職員のためのレストラン。
ここで朝食やランチが食べられるのです。
こういうところに必ずいるこの人。
カナダはオーストラリアやニュージーランドと同様、英国女王を象徴としての国王と仰ぎます。
ハッシュブラウンをベースにしたスキレットが人気メニューみたいです。
が、朝食は頑固に目玉焼き2個とベーコン。
ポテトがあまり好きじゃないので代わりにフルーツにしてもらいました。
ヨーロッパのラグジュアリーホテルみたいな雰囲気。
きびきびしてよく気が付くウエイター&ウエイトレス。
心に残るひと時だった。
ゆったりと朝食をとっている間に吹雪がどんどんひどくなっていた!
予定していた水上飛行機は運休、午後のフェリーとバスで行くことに。
午後の出発まで時間はたっぷりあるので、まずは市庁舎内を見学。
このドームは本当に美しかった。
ヨーロッパのどこかの寺院のよう。
ここは日本のツアーでは外観だけですが、中に入るとさらに美しいです。
カナディアンがビクトリアに来る場合は絶対中を見学するところです。
ステンドグラスが好きな人にも、一見の価値があります。
これは1897年、ビクトリア女王即位60周年記念に作られたダイアモンド・ジュビリー・ウインドウ。
1912年に市庁舎の改装で倉庫に保管されたまま忘れ去られ、62年後に発見されたというもの。
ショップもあります。雪で帰れなくなるとパニックになっていたおねえさん。
ところで、外に出るには来た道と同じところから出なければいけません。
なぜならパスポートを預けているから!危なかったー。
天候ますます悪化。昨日だけ、吹雪のはざまで晴れていたようです。
天気のいい時に色々周れて幸運でした。
午後の出発までまだ時間があるので、もう少し専門店巡りを。
ここは文具、特にカードやノートや手帳などを扱う店。
メールやSNSが主流になった時代だからこそ、手で書くことや手書きのものを贈ることの価値が上がりました。
京都の和紙の店なんかを思い浮かべます。
外は吹雪。
閉めてる店も多い中、おねえさんが一人で店番してた。
わーい、売れたー!
センスのいいアクセサリーショップのモデルみたいなおねえさん。
がらんとした街でこんな天気でも開けてたから、指輪が2個売れたんだよね。
狭い路地が残るチャイナタウンの一角。
今は多種多様な小さな店が路地を賑わせています。
雪MAXのチャイナタウン。
無事バンクーバーに行けるかなあ。
とても人気のカフェにやってきた。
いつも満員で入れないことが多いんだそうですが、さすがにこの時ばかりは天候に助けられて入店。
何事も一長一短なんだー。
人気メニュー、エッグベネディクト。
これはフライドチキンのせ。
こちらはサーモン。注文するときタマゴはソフトかハードか好みを聞かれます。
もちろんソフトを所望。
写真撮らせてと言ったら奥からキッチンスタッフが出てきてくれた。
ノリ、いいねえ。
さて、バスは動くのだろうか。
水上飛行機がダメになったので、バスとフェリーを乗り継いでバンクーバーを目指します。
幸いバスは定刻に出発。ところがフェリーターミナルまでが大渋滞。
運転手はルートを変えて住宅地を通り、なんとかぎりぎりフェリーに間に合いました。
ありがとう!乗客みな拍手。
夜、バンクーバーに着いたら雨。翌朝は降り続く雨で市内交通がカオスとなり空港行きのスカイトレインまで運休!
そこで現地オフィスの機転により写真のシェアカーで送ってもらって無事帰国できたという訳です。
全然大した雨じゃなかったんだけど、バンクーバーは雨や雪にすごく弱い。排水がよくないんだそうです。
空港行きの公共交通がダメになったので皆タクシーに集中、東京行きのフライトにも出発間際まで駆け込みが相次いでいました。
こんな時でも慌てないために、帰りの空港送迎はぜひ付けて頂くのがお勧めですー。
頼れる現地スタッフが雨が降ろうと槍が降ろうと無事に空港へお送り致します!
今回一緒に旅したまりこさんは、カナダ在住25年のベテランガイドでありツアープランナーでありトラベルライターでもある方で、短いあいだでしたが本当に勉強になりました。最近は特にフードツーリズムに力を入れておられ、その方面の情報には舌をまきます。ありがとうございました!