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スタッフ見聞録

2015. 10/21-9泊11日
ナポリからブルージュへ~南から北へ旅した秋のヨーロッパ

快晴のトスカーナ1日目

さてナポリを後にしてフィレンツェへ向かいます。

まさかのオンタイム。

鉄道ではゆっくりと車窓の景色を見たいので、基本的には1等を取るようにしています。

今回は向かいに誰も来なかったので悠々でした。鉄道の座席指定は少しずつできるように変わってきてはいますが、今後の重要な過大だと思います。 4人掛けの中に1人で入ってしまうこともあるので。

1等の場合はスペースもゆったりしています。荷物置き場は出入り口付近にあるので大きなスーツケースはそこに置きますが、このくらいなら上の棚の上げるか、下にも置けます。

フィレンツェの駅でドライバーさんと会って出発。

ここはミケランジェロ広場のように見えますが、違うんです。ちょっとした穴場です。

今日から2日間に渡り、トスカーナの町をめぐります。

まずは百塔の町とも言われ、世界遺産の町サンジミニャーノ。

フィレンツェから1時間強と近いこともあり、日中は訪れる人がとても多いです。

街並みはさすがに美しい。観光客がそぞろ歩く通りを一本入れば静かな風情ある佇まいに目を惹かれます。

観光客がそぞろ歩く通りを一本入れば静かな風情ある佇まいに目を惹かれます。

少しでも視界ができれば塔が目に入ります。

ちょうどランチタイムになった(12:30から)ので、眺めのよいレストランへ。

ここのお勧めはカルボナーラ、黒トリュフのせ。

大変申し訳ないんですがクリーム系がちと苦手で・・・と言うとじゃあこれ、ってことで。

イノシシのミートソースであえたパッパルデッレ。

しっかりした味でボリューム満点です。2人で行くならこの2種類のパスタはいい組み合わせだと思います。

9月末くらいの陽気なのでやはりビール。

サンジミニャーノの地ビールを頂きました。飲みやすくて美味しいです。

普通はお客さんには出さないそうですが、季節柄できたてのオリーブオイルをサービスで出してくれました。

きれいな緑色で、それはもう言葉にできない味わいでした。

次はなかなか訪れる機会のないところかもしれません。

吹きっさらしの平原、糸杉の並木の先に静かに佇む、サンガルガーノ修道院です。

正確には修道院「跡」です。13世紀に建てられたそうですが、今は廃墟。

誰かフルートの練習をしていました。

コンサートなどもよく開かれるそうです。その練習でしょうか。

確かにこんなところでオペラやクラシックを聴いたら最高でしょう。廃墟とはいえ威風堂々とし、大変素晴らしいです。

ここは聖剣伝説?というか、岩に突き刺さった剣で知られています。

いらっしゃいましー。

それはこの遺跡ではなく、近くにあるモンテシエピ礼拝堂の中にあります。

コレです。

触れられないように守られています。言われはよく知りませんが、なかなかロマンチックで想像をかきたてられます。

ありがとうございましたー。

修道院の赤い壁と青空のコントラスト、薄暗い礼拝堂の中と外の強い光が印象に残りました。

こちらは有名なスパホテル、アルベルゴ・ル・テルメ。ここはもうオルチャ渓谷の一部です。

とても歴史のある温泉地で、中心には源泉広場があり地下深くから温泉が湧き出ています。

かつてはここで入浴していたそうですが、今は館内により近代的な設備が整っています。硫黄の匂いがする本格的な温泉だそうです。

敷地内は雰囲気が抜群です。

もう少し寒くなったら、こんなところでオフロに入って美味しいもの食べてゆっくり・・・というのもよいかも。

直訳するとまさに「温泉旅館」だそう。

さていよいよピエンツァ方面へ向かいます。

その前に、小さく印象的な町を訪れる機会がありました。

モンティキエッロです。

ここは個人客がぽつぽつと訪れるくらいの、静かで落ち着いた佇まい。

しかし恐らくファンは多いのでは。

小さな町ですがとても趣があり、素敵なレストランもありました。

この像は悲しい言われがあります。

ナチスドイツによる惨殺がトスカーナ地方にもあったことは何かで読んで知っていましたが、この村も例外ではなかったようです。

当時のことを知っている老人が、ドライバーさんに涙ながらに語ってくれたということでした。

村の入口付近、渓谷を望む美しい展望スポットに建っています。

これはよくオルチャ渓谷のイメージとして使われる風景です。

ちなみにオルチャ渓谷は「世界文化遺産」です。

緑が一番美しいのはゴールデンウィークくらいから5月とのこと。6月には刈り取られ、夏はややさみしい景観になり、一番お勧めしないのは8月だそうです。

植え付けは11月で年が明けると少しずつ緑が萌えてきて、3月にはもううっすら緑になるんだそうです。

ここがピエンツァの町を美しく望める、フォトスポット。

これは去年スタッフが7月に撮影したもの。少しハゲ地が多いですね。

本日の宿泊地、ピエンツァに到着です。

この町は世界遺産オルチャ渓谷の中にありながら、中心部の街並みが世界遺産に指定されています。

この店はテイクアウトできるパニーニやケーキなどもあって、お世話になりました。

この店の横がホテル入口。

とても素敵で雰囲気抜群です。ロケーションは教会の真横で、言うことなし。

しかしこの町はいまだにこんな中世風の格好をしているのか・・・と感心していたら・・。

映画のロケをしていたのでした。住民もエキストラで参加していたそうです。

趣ある街並みを歩いてみます。もう夕方だったせいか、住んでいる人しか見かけませんでした。

このピンクのブーケは、「女の子が生まれたよ」って意味なんだそうです。男の子だと水色。

誰もが心温まり、いい習慣ですね。

こういうの、たまらなく好き。

しばし釘付け。

日が暮れてきました。

ピエンツァは夕方が素敵です。

今回泊まるホテルの脇には、こんな眺めのよい道があります。

夕方の美しい時間は特に最高です。

西を向いているので、絶好の夕暮れスポットなのです。

眼下には黄金色に染まる渓谷を見渡します。

サンセットバーと呼ばせてもらいましょう。

城壁からワイングラスを夕日にかざして、写真を撮っている人もいました。

西日を受けてよく乾きそうだねー。

バーの上には洗濯物が干してあって、それがまたいい感じなのでした。

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