手配録&レビュー



2020. 02/02-8泊10日
鉄道で行くスウェーデン北極圏~ビヨクリーデン&クラヴァーラ

帰ってきました

夢のように過ごしていたので(大部分はぼんやりしたり本を読んだりWIFIしたりしていました)、なんだか現実に経験したことではないような気がします。今、コペンハーゲンでトランジットです。オーロラは見えませんでしたが、北極圏の冬という得がたい経験が出来、満足です。 オーロラは見えなかったのですが、本当に楽しくすごせました。素敵な場所を紹介していただきありがとうございました。

SASプラスにしたのは大正解でした。今後SASを使う時には絶対プラスです。

ストックホルムのホテルテルミヌスは、私の好きなタイプでした。多分あの辺で一番古いのではないのでしょうか、場所の良い、大きくない古い建物で高い天井、階段にはアールヌーボー調の手すりがついていたりして。(バスタブが無くてすみませんでした))
スウェーデンの列車

夕方、国営酒屋(システムボラーゲット)でビールとワインを少々購入し、列車に乗り込みました。 端っこだったので、すぐ隣が共有シャワーとトイレで便利でした。良い部屋を押さえていただきありがとうございました。(これは偶然です^^;)シャワーはお湯の出は悪かったですが、たくさんバスタオルが置いてあってびっくりしました。
4日朝5時半に車内放送があり、その後6時頃にボーデンという駅に停まり、皆向いの座席式の列車に移っていきました。最初メールにあった列車の切り離しの話かと思っていたらどうも違うらしく、車掌が来て言うには乗っている列車はキャンセルになるから移れとのことでした。列車の中では次はGallivareというところでバスに乗り換えてNarvikまで行くとのことでした。
夜行列車の話ですが、お話の通り素敵でした。指定の車両に入ったら、興奮した外人のおっさんたちが写真を撮りまくっているし、興奮した子供たちは廊下を行ったり来たり走っているし、やはり列車は人々のテンションを上げるなあと思いました。コンパートメントに入ったときに、最初は椅子に座ったら目の前に壁があって若干圧迫感があったのですが、慣れたら楽しくなってきました。時差のために早々にベッドで寝たのですが、ゴトンゴトンいう音やカーブを曲がる時に体にかかる遠心力などで、旅に来たなあと感慨深く思っているうちに寝入ってしまいました。朝5時前に起きて、持ち込んだパンやジュースを取った後、前のメールの騒動となりました。

乗り換えたバスは凍った川の横の道を走っていたのですが、道端に野生トナカイがいたり、凍った川を狐が走って渡って行ったりするのが見えました。豊かなスウェーデンの自然を感じました。

ということでなんとかビヨクリーデンにつきましたが、降ろされたバス停は雪の中。斜面の下に駅舎らしき建物も見えましたが、一緒に降りた若者3人組の一人が駅に向おうとして膝まで行きに埋まってしまい、”Help me”と言って助けてもらっていました。ということで、この3人組も私たちも直接ホテルに行くことにしました。 晴れていたら気持ち良いであろうホテルまでの斜面の苦行に近いものがありましたが、無事チェックインでき、キャビンの窓からみた風景です。

ビヨクリーデンその後

結局、聖なる山が見えたのはこの時だけで、後は日が出てもこの調子でした。
キャビンに関してですが、ベッドメイキングはしていなく寝室のベッドの上にタオルとシーツが置いてありました。 また台所用品はすべて揃っていましたが、調味料は全くなく、紙製品はトイレットペーパーしかありませんでした。(ティッシュやキッチンペーパーもありませんでした)。ついでに言うと、石鹸やシャンプーもありませんでした。(情報不足で大変申し訳ありませんでした!) ただし、台所用洗剤、掃除用洗剤、ゴミ袋はありました。
チェックインのときに、チェックアウトの時に掃除をしてゴミを持って出るようにリストを渡されました。
主人は”青年の家”みたいだな、と言っていました。 。
左は昼食に行くためにホテル本館に向かっているときの写真ですが、私は最高強度の耐寒装備(?)をして行ったので面白かったのですが、高齢の方や足が悪い方には辛いかもしれません。
右は部屋からみた外の風景です。

ビヨクリーデン脱出

ビョクリーデンでは、連日昼食しかホテルで食べませんでした。ホテルのレストランは昼食はビュッフェで、ソフトドリンク、サラダバー、メイン+付け合わせ+ベジタリアンメニュー(大豆タンパク料理)、パン各種、クッキー数種類+チョコという内容で、130 SEKでした。メインは1日目はハンバーグ、2日目は鱈のフライ(イギリスのフィッシュアンドチップスの倍くらいの大きさ)、3日目は豚肉のピカタ(これも大きかった)でした。残念ながらどれもお腹いっぱいにはなりましたがあまり美味しくありませんでした。昼が遅かったことと夕方からブリザードが吹き荒れていたことより遭難しそうだったので、夕食はレストランでは食べていません。
ビョクリーデン2日目にSJのHPをみたら6日目の午前のキルナ行きの列車がキャンセルされるとわかり、ホテルのレセプションでキルナの旅行代理店に連絡してもらいました。最初***さんに連絡がつかず、全くらちがあかず、止むを得ずメールさせていただいた次第です。この日は夕方***さんに連絡がついたので、なんとかなるだろう、とキャビンに帰りました。
ところでキャビンに行く前に20人くらいの中国人団体客が入ってきました。その人たちもキャビンに泊まるような話だったので、その人たちが移動してからキャビンに戻りましたが、その後30分くらい全く水もお湯も出なくなりました。因果関係は不明。
6日。暇なので午前中早々にキャビンの掃除を終了し、昼に本館に行き昼食を摂り、夕方雪にまみれながら駅に着きました。 駅の向かって右側のドアを開けると暖かい待合室になっていて6~7人待っていました。その奥にキオスクがあるのかもしれませんが、列車がキャンセル続きのためか奥へ行くドアは閉まっていました。
ホームに下のような掲示があり、これでキルナにいけると安心していました。時々放送が入っていて、Narvic行きがキャンセルになったとか言っていましたが、おろかにも心配していませんでした。
ところが、16時15分の放送でストックホルム行きもキャンセルになったことがわかり(ホームにいたスウェーデン人の人が教えてくれた。でもこの掲示は?と私が指差しているうちにキャンセルと表示が変更になりました。変更後の写真は動揺のあまり撮り忘れました)、すごすごとホテルに戻りました。
私たちが戻ったときにはホテルのフロントはこのキャンセルで結構揉めてて、PCでホテル検索している人や旅行代理店に電話している人もいました。 結局、スタッフが用があってこれからキルナに行くから一緒に連れて行ってもらえることになりました。

クラヴァーラにて

クラヴァーラでは平和な日々が続いていました。が、晴れているのは日中だけで夕方から雲が広がり、夜はときに霙~雪が降る日々でした。
6日にキルナについたときはすでに夜8時近く、オーロラロッジ行く途中でコープに寄っていただきましたが、疲れていたのもあり、買い物は余りしませんでした。夕食は2日分だけ買って、後はサラミ、ラーメンなど買ったくらいです。
これはコミセンの薪ストーブです。コミセンはあまり暖房がきかず、ストーブを使っていましたが、いつの間にか部屋にストックされていた薪が無くなっていたので、結構多くの人がコミセンを使っていたようです。 下はコミセンからみたコテージです。
クラヴァーラのコテージは、湖(ホテルでは川といっていましたが)に近く素敵なロケーションで、簡素でしたが素敵でした。主人も落ち着くね、と言っていました。ただしドライトイレには当初若干閉口しました。というのも、部屋やトイレが超・高温にしてあって、トイレに入ると消臭剤の匂いと若干のアンモニア臭が漂っていました。しかしこの問題はトイレの暖房を一番低くしたことで概ね解決できました。
コテージはWIFIがつながるということでしたが、ごく弱かったので、WIFIをしたいときにはWIFIの中心になっているというリラクシングルーム(通称コミュニティセンター)に行っていました。またコミセンには水流トイレがあったので、よくそこを使いました。
コテージには調理器具、調味料は揃っていましたが、キッチンペーパーは切れていたので勝手にコミセンの備品を貰ってきて使っていました。またティッシュペーパーはありませんでした。電源はたくさんありました。
シャワールームはサウナと兼ねており、そのせいか暖房がなく、おまけにお湯がぬるく(キッチンの流しの下にお湯のタンクがあり、ここから部屋の壁沿いにパイプが通してありましたが、部屋をお湯が通る間に若干ぬるくなるのではないかとの主人の推定です)、シャワーを浴びた後寒かったです。そのため、主人がシャワーを浴びるというので、その前にサウナを最高温度にして部屋を暖めたところ、温度が高すぎてしまい、シャワールームの中から主人の”シャワーが熱すぎて持てない!””シャンプーも熱い、ハゲそう!”という絶叫(?)が聞こえました。この対応は、サウナを最低温度にすること、シャワーをあらかじめ風呂桶(?、日本の台所用桶のようなものがありました)に水を張りシャワーヘッド部を漬けておくこと、シャンプーを使うまで外に出しておくことで容易に解決できました。なお、シャンプーやボディソープは備品がありました。

オーロラキャンプ

サイン
7日は平和な1日でした。朝食会場で働いていた若い女性が非常にフレンドリーな方で、”私、日本語大好き。私が一番好きな曲は日本の曲よ!”と話しかけてきて、一番好きだという曲をかけてくれたのですが、それが”上をむいて歩こう”でした。ちょっとぴっくりしました。
朝食は、飲み物(コーヒー、紅茶、牛乳、ジュース)の他は、トマト、きゅうり、チーズ数種類、ハム2種類、パン各種、バター、ジャムが定番で、その他はシナモンロール、クッキー、果物が日替わりで出ました。
昼間はこんな感じでした。
少し日が翳ってくるとこんな感じです。なんかオーロラ出そうですよね。

オーロラキャンプ夕方

この日は実は夜は晴れていて、月も星もよく出ていて、夜になったらツアーだと思うのですが、スノーモービルでやってきて川の上に作ってあるイグルーで過ごすグループがいました。良さげに聞こえますが、夜はすごく寒くなるので主人は”苦行の人たち”と呼んでいました。(同感です)
主人が外に出て行ったときに見た夕日。たまたま”上をむいて歩こう”の女の子が通りかかって”世界で一番綺麗な夕日だよね”と声をかけてきたそうです。
クラヴァーラは本当に素敵なところで、冬の北極圏に来てよかったな、と思いました。 なんか空気もすごく澄んでいて、雪が汚いものをすべて落としてしまう感じでした。

ワインを頂きました

8日も平和でしたが、アルコールが足りなくなったことに気づいた主人が、 キルナへの送迎のことを聞きにスタッフを探しに行ったところ、例の女の子がいたそうです。”ワインを一本買いに行きたい”と送迎のことを聞いたら、定時運行以外は往復で600 SEKかかるのでワインだけ買いに行くなら勿体ないでしょう、ボスに相談してくるとどこかに行ってしまい、しばらくしたらコミセンにいる私たちのところへやってきて”会社からのプレゼントです”とワインを一本いただきました。
そして、翌日の定時運行の予約をしましたが、翌日9日は日曜日、私は悪い予感しかしませんでした。 この日も昼は晴れていて、期待していたのですが、日が翳ってきたらこの調子でした。

キルナ市内観光

9日のキルナ送迎ですが、9時15分でなく10時半にしてくれと言われ、どうせ夕方まで時間が潰せないだろうと思っていたので丁度良かったと思っていました。10時半にレセプションのところで待っていたら、道でスタックしている車があったりしたらしく遅れるからコミセンで待っていてくれと言われ、結局迎えの車が来たのが11時でした。そして、予想通り(?)キルナに着く頃には天気が悪くなりました。
予想通り、店はことごとくしまっており(ツーリストインフォメーションも)、レストランも昼は開いていないところが多かったです(昼開いていないところは高級っぽいお店が多かったようです)。旅行代理店の人に聞いた街中に近いスーパーに行ってみましたが、あまり大きくなくお土産になるようなものも売っていませんでした。
今までのツアーは、本当に何もなくスムーズでしたが、今回は最後まで色々ありました。キルナから空港への送迎がタクシーだったので予想出来ていましたが、矢張り料金を請求されました。パンフレットを見せて、もうここに払ってあるはずと言ったら、営業所?に連絡して確認してくれて事なきを得ましたが。(誠に申し訳ありません) ビョクリーデンでの件と言い、旅行代理店を通していた方が色々スムーズなこともあるのだな、と思いました。
結局、教会に行き、どこも開いていない繁華街(?)を通り抜けてスーパーに行き、鉱山の見える公園(マインパークとか言っていたけど、雪しかなかったです。また雪を書き出して通路が作ってありましたが、所々黄色くなっていて、危険がいっぱいでした。あんな人目のある寒いところでよくやるなと思いました)に行き、お昼を食べるお店を探しましたが主人の納得のいくところがなく(お酒がなかったので)、結局、キルナガイドツアーの横のタイ料理屋さんでアルコール2.1 %のビール(主人は”砂を噛むようだ”と言っていた)と定食を食べました。まだ2時間弱あったので、Scandicホテルのラウンジでワインフルボトルを頼み、楽しく時間を潰し、オーロラキャンプに戻ってきました。 そして、スウェーデン仕様の定食でお腹いっぱい、その上酔っ払っていたので夕食はスーパーで買ってきたサラダだけにして早々に眠り、翌朝に備えた結果、先日メールしたように空港行きのタクシーで料金二重取りされそうになったという次第です。
町随一の観光地、キルナ教会。丁度日曜日でミサをしており、中は覗いただけで入りませんでした。

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