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スタッフ見聞録

2017年 3/6-12(5泊7日)
早春の北&東&西アイスランド

北部アイスランド

谷
朝7時台のフライトで北部へ行く場合が多いと思いますが、1時間前に行っても何もすることがありません。
45分前でも余裕です。面倒なセキュリティチェックもなし!(2017年現在)

さて。視界がよければアイスランド国内線はそれ自体飛行観光になります。
もやっとしていても、着陸寸前に何か見えた時の感動があります。まもなく着陸です。
アークレイリ
北部は以前、白夜の頃に行ってミーヴァトンに泊まって歩き回りました。一度、雪景色を見たかったのと、去年くらいにオープンしたホテルを見るのが今回の目的です。
アークレイリ
アークレイリ空港です。朝9時ちょっと前。
ツアー
今回は空港からミーヴァトン湖ツアーに参加します。荷物を受け取ってこんな風に立っている人を探しましょう。
バン
空港から1人、市内で3人が合流するそうです。今日は4人のツアーです。
アークレイリ
アークレイリの町の周囲はとても風光明媚です。フィヨルドの海に架けられた橋を渡って対岸へ。そして内陸へと向かいます。
ゴーザフォス
最初のストップが神々の滝と訳される、ゴーザフォス、別名ゴジの滝。 起源1千年頃、キリスト教を国教に定めた時、族長(ゴジ)が従来の神の像をここに投げ入れたそう。
ゴーザフォス
ここで勝手な新説を打ち立てますが、これこそはゴジラの起源では?
冷え固まった黒い溶岩はゴジラのボディ、火を吐くのは噴火のイメージに違いない!
ゴーザフォス
ゴーザフォスの流れはこうして溶岩台地を削りながら流れていきます。
グレイシャーブルーと黒い溶岩が何とも印象的。
ミーヴァトン
スクートゥスタダギーガルといい、クレーター状の小山群。夏は湖水に浮かぶ小島のように見えますが、冬は陸がつながってとことこ歩けます。この辺りにはスクートゥスタジルという集落があり、教会とホテルがあります。
ミーヴァトン
小山には歩きやすいステップができていて(雪のある時期は多少埋もれているかも)すぐ登れます。ちょっと高いところに上がっただけで、360度の視界が開けます(地上でもほぼ開けてますが)。
ミーヴァトン
天気がよくなろうとしてる・・・。
ミーヴァトン
クレーターに近づいてきました。
3つ目のストップは溶岩の森、ディムボルギル。
ディムボルギル
黒く冷え固まった溶岩はアイスランドの各所で見ますが、これほど造形が面白いところはないです。
2千年前の、溶岩の森。

ディムボルギル
ガイドのおじさんの右足はヨーロッパ、左足はアメリカプレートに乗ってます。 ところでここはトロル(妖精と訳されるけどゲゲゲに近い)の住処だそう。狭間に何かが出るというのは世界共通なのか・・。

ガイドのおっさんに聞いてみた。トロル見たことある?

(即答) 当然だ。アイスランド人は皆見ている。

面白いのは地質学的分野だけじゃないですね。
ディムボルギル
これはきっと、ゴジラの墓標。

ガイドのおっさんに聞いてみた。1年を通してどの季節がいいと思う?
(即答) 8月の終わり前後。とてもスペシャルだ。

理由はすぐわかった。このディムボルギルからクレーターにかけてはカバの低木がびっしり。
スカフタフェットル、グリムール、スウェーデンのアビスコやカナダのトゥームストーン。世界の北の大地を真っ赤に染めるのはこのドワーフ・バーチなんです。
ミーヴァトン
4つ目のストップはクヴェーラロンド。ハイランドっぽい地熱地帯のひとつです。
ミーヴァトン
ところどころボードウォークもあるのですが、あまり役に立ちません。とにかくここは靴がドロドロになる!雪で必死に落としても落としきれません。シューズカバーとか付けたとしても一番大変なのは靴底の溝に入り込む泥なんで、覚悟して歩くしかなさそう。せめてホテルでドン引きされないようにスペアのシューズを用意しておくか、かさ張らない長靴みたいのがあれば一番いいんだけどここだけのために持って行くのもなーって感じでもあり。
ネイチャーバス
本当はクヴェーラロンドの前後にクラプラへ行くのですが、冬季は登りの道が危なくて行けない場合がしばしばあります。今日も行けず、最後のストップ、ネイチャーバスへ。
ネイチャーバス
この建物の中に着替え場と売店とカフェテリアがあります。
以前はツアー参加じゃなかったので、初めて来ました。
ネイチャーバス
正面にクレーターを望む、素晴らしい眺め!想像以上でした。
ネイチャーバス
ここは天然の温泉なのです。
ネイチャーバス
ツアーではここでランチ休憩&入浴として2時間とります。
今日はクラフラがなくなった分2時間半。入浴には水着をお忘れなく。
ミーヴァトン
入浴しない方にお勧めするのは歩いて15分くらいで行ける絶景。
ミーヴァトン
ビヤルトナルフラグ地熱発電所があるところ。
青いレイクとおにぎり山Hlidarfjall(711m)。
ミーヴァトン
この青い湖はやばいのです。
絶対入るな!という看板にあるように、岸辺の水は冷たいですが中に入ると熱湯につかまる・・・!
ミーヴァトン
ものすごく惹かれる風景。
なぜここに停まらないのか分からない。
ミーヴァトン
柵などなく、落ちたら自己責任。あまり近づいてはダメです。
ミーヴァトン
私が本当に見たいのは12月から1月頃の雪で塗り固められた状態の日没前のパープルがかったこのおにぎり山なのです。いつかきっと。
ホテルラクサ
全てのスポットを見て、ツアーがアークレイリに戻る途中にあるホテル・ラクサ。
上階左端のレストラン脇の駐車スペースがオーロラを見るのにちょうどいいです。
視界は広いし邪魔な明かりも少ない。
欲を言えば、オーロラ風景写真としては一緒に撮るものがちと弱いかも。
ホテル
開業して3年、2度目の冬かな?
ミーヴァトン湖周辺で冬でも営業しているのはセルホテルしかなかったんですが、ここが加わりました。
冬の北部にも結構お客さんが来るようになったので、平均30人強は泊まっていると言ってました。なかなか立派。
ちなみに冬と言っても厳冬期に当たるクリスマス頃から1月いっぱいくらいまではいずれのホテルも閉まっています。
北部の冬はやはり厳しいのです。
ホテル
ハイウエイから遠くない緩やかな丘の上に建っています。
セルホテルと異なり自然の中にぽつんとあります。
2階建ですが、1階部分は地下で雪に埋もれているような感じ。周囲の景観に沿った非常にフラットな造りで非常にモダンな印象。
ホテル
館内もスッキリ、モダン、シンプル。
ホテル
レストランもバーも窓を広く取って、どこからも雄大な風景の広がりが楽しめるようになっています。
ホテル
レセプションを守るのはフランス人のフィオン。
予約の時から出発まですっごくお世話になった。
テキパキしていながら柔らかい物腰、誠実な対応。感謝!
ホテル
朝の風景。
この小さな写真では伝わりにくいと思いますが、これが四方に広がっている様子をイメージしてみてください。
ホテル
あろうことか、今日はアークレイリまで行くバスが無い日だった(曜日限定)。
フィオンは私が青くなってレセプションに来るのを半ば予想していたらしい。
今日アークレイリへ行く用事があるので、スタッフが乗せて行ってくれることになった。
有料で10,000クローナ。まあ仕方ない金額かな。
ホテル
乗せてくれたのアルメニア人のアラサー男子。道中色々話をしたけど、このホテルにはアイスランド人は殆どいない。従業員も宿泊客も殆どが外国人。マネージャーは現地の人でオーナーはレイキャビクにいるそう。英語さえできれば、どの国籍でもアイスランドで仕事を得るのは難しくない、と彼。
アイスランドへの観光客は2014年のデータで97万人、以後30%の伸びらしいから近々では推定150万人以上が人口30万の国に来ていることになる。数字に弱い私でも労働を輸入する必要がわかる。
ミーヴァトン
こんな大自然の真っ只中で、休みの日は何するの?

寝る(笑)。ビール飲んでゆっくりする。もともと田舎の生まれなんで割と平気だけどさすがにそろそろ考えようかなあ(3年目)。ここのいいところは社員寮がいい(ホテルの裏)のと 、クリスマス頃から1ヵ月半休める。その間に国へ帰ったり旅行したりできるのが気に入ってるんだよ。

なるほどね-。遠く日本から見るとクリスマスや年末年始にホテルが休むのか?!って思うけど、ここに来れば2月に日差しが戻る頃まで休むのは風土的な意味でも分かるし、働いている人の事情からもよく分かる。
ミーヴァトン
このクレーターは自分の中ではアイスランドで3つの指に入る風景。
しばし見収め。また来るねー。
今度は2月上旬くらいがいいな。


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