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スタッフ見聞録

2015. 10/21-9泊11日
ナポリからブルージュへ~南から北へ旅した秋のヨーロッパ

ブリュッセルとブルージュ

6区から北駅までは4号線なら1本で行けて便利。タリスに乗り、ブリュッセルへ向かいます。日付指定の予約席なので刻印は要りません。

1等車両はこんな感じの4人掛けと、向かい合う2人掛け。

インテリアはやはりワイン系でまとめられています。

ユーロスター、TGV、タリスなどの特急列車はみなミディ駅に着きます。ブリュッセルの主要な鉄道駅はミディ、セントラル、ノードですが、観光客に魅力的なのはセントラルです。

タリスに限り、ミディからセントラルやノード間は手持ちのチケットで乗車できます。セントラルは他の2つの駅と異なり名前のとおり中心地にあります。中心地=古い街並みが残っているので、駅周辺も高層ビルなど無く落ち着いた風情なのです。

初めて来た町で、最初に降り立つ場所というのは重要です。

思ったよりこじんまりした風情の駅前を通り過ぎ、ブラブラと歩き始めます。

駅前には超駅前のヒルトン、5スターのロイヤルウインザー(写真)などホテルは沢山あります。セントラル駅はまたグランプラスが目と鼻の先なので、立地条件としては最高。

駅前からずっと渋い街並みが続きます。

何を一生懸命撮ってるのかなと見ると・・・。

あ、ひょっとしてコレか。

特に見に行くつもりはなかったけど、通り道にありました。もう少し大きな像だと思ってた。

例のコレです。

とにかく一番分かりやすいアイコンなので、そこいら中にいます。

今回のホテルはよかったです(Hotel La Legende)。

ロケーション、部屋の広さと雰囲気、朝食(有料)、すべてにおいてナイス。

セントラル駅から歩いて10分足らずでグランプラスはごく近所(そう何度も行かないけど)、サン・カトリーヌ広場付近まで10分足らず(これは食的に重要)。

エリア(ロンバール通り)も自然な活気があってゆるやかに蛇行する坂道で味な街並みですごくいい。
町全体で思ったのは、歩道が広めに確保されている感じがしました。
目の前はプラネット・ショコラ。

朝食は有料だけどこれならお金出して食べてもいいレベルは充分にクリア。
このクレープとチョコレートケーキが全体のグレードを上げています。
小便小僧を見てグランプラスの方へブラブラ歩いて行く時に通るのが、エチューヴ通り。 添乗員の後に続くグループも何組かあいました。
このホテルはそんな場所にある、超華やかなロケーション。
ワッフルとビスケットの超有名店、ダンドワも。
誘惑も多いです。
みんな大抵こういうのを道端でほおばってます。
シンプルなクリームのせを買ってみた。
このクリームが絶品。
ワッフルが添え物な気がする。
グランプラス付近はツーリストの中心地ですが、ほんとの繁華街はこっちのようです。
De Brouckere(ブルッケール)周辺。
道幅もより広く建物も大きく。
でも歩道も広いので交通量が多くてもそれほどストレスがないかもしれません。
この辺りは大型の堂々としたホテルが目立ちます。
歴史を感じさせるカフェ(ホテル)・メトロポール。

NHコレクション、ブリュッセルセンター。

渋い。
よく目立つマリオット。

この辺りからノード駅の方へ向かった先にあるのが、個人旅行のパックツアーでよく使われるクイーン・アン。
なぜここがよく使われるのかというと、簡単に言えばロケーションがまあまあで、グランプラス付近のホテルに比べぐっと安いからです。
繁華街から外れ店などが少ないため直線距離が長く感じるのですが、許容範囲。

泊まられたお客様の感想は、部屋はきれいで問題なく、何よりスタッフの対応がとてもよかったと。
それはホテルに電話した時感じました。
よく使われるのはそういう信頼もあるのだと思います。
ロケーションが抜群、とは言えませんが歩いてノード駅まで10分強、サン・カトリーヌ広場まで10分、グランプラスまで15分弱という立地は悪くないです。

そろそろランチ・・・とサン・カトリーヌ広場付近にやって来ました。
ブリュッセルではとにかくビールとムール貝を主たる目的にしています。
美食を満喫するレストランはブリュッセルにはいくらでもありますが、ムール貝というのはどちらかと言えばカジュアルな雰囲気で食べるもの。
そのメッカがこのエリアなのです。

ここは見たことある。有名な店ですよね。
とても活気があってスタッフの対応も気持ちよいです。
観光客も多く、いい意味で対応に慣れている感じ。
街中の人が殆ど英語で大丈夫で全然抵抗無く自然に話すので、すごく旅行しやすいです。

ムール貝と言えばキャセロールで蒸したのを連想しますが、ここのは鉄板で調理します。
ガーリックが効いていて、思わずうなる絶品。
ここは店内に座る席がなく、外で立ち食いです。
それがまたいいんですね。

ついビールを頼んじゃったけど、これには断然、冷えた白ワインだと思いました。
今回の旅における最大の後悔。あ、でもこのビールはすごく軽くてさわやかでおいしいんです。

この店では注文を受ける時に名前を聞かれ、料理ができたらその名前で呼ばれます。
後でレシート見て、だコレ・・?みたいなことも。
この時だけの名前を考えておくと面白いかなと後で思いました。

上記のムール貝では少し物足りず、はしご。
これが一般的なスタイルです。
キャセロールのムール貝とフリッツ(ポテトフライ)。ここはランチセットとしてパンも付いてきた。

ベルギービールでも特に有名なオルヴァル。
アルコール度数は6.2%とちと高めですが飲みやすいです。
空港の免税店ではこの独特なグラスとセットで山積みになって売っていて、荷物持ちがいれば買いたかった。

この辺りは広場の周りにレストランやブラッセリーが並んでいます。
全てがシーフードじゃなくてハンバーガー店も流行っていました。

よく見ればさっきの店の向かいじゃん。
自分の胃腸を信頼しています。
昨夜はパリでムール貝、今日はランチでムール貝のハシゴ、そして今夜もムール貝の予定。

ホテルへの帰り道、フシギな日本語に遭遇。
その土地は朝日。

「あなた」
なかなか日本人には思いつかない店名です。
パリの「親戚」といい・・・。
実に興味深いです。
いつも思うけど、日本の町や物などにあふれている英語もこういう感じなんでしょうね。

日本のマンガも人気のようです。
ベルギーはあのタンタンをはじめ、そもそもマンガ文化があって「マンガ博物館」の存在もよく知られています。

さて夕食に挑みます。
ムール貝シリーズのクライマックス。
色々検討した結果、サン・カトリーヌ広場付近の大衆的な店にしました。
メニューはムール貝のほか、クロケットも色々ありました。
ムール貝を頼むとフリッツが付いてくるのでもうそれでいいくらいなんですが・・・。
この時はロンドン、ベルギー、パリと旅行中のお客様と一緒で、話が楽しくて写真があまり残っていませんでした。

デザートはアイスクリームが合います。
なぜかそう言いきれる。

夜も更けて、雰囲気がある街並みを歩いて帰りました。

グランプラスは昼・夜・朝と訪れて、やはり早朝がベスト。
縦に長いので私のレンズには収まりません。

歴史を重ねた建物は随所に使われているゴールドが印象的。

翌日、ブルージュへ向かいました。
ブリュッセルのセントラル駅ホームには観光客が沢山いたのに、乗ってみるとローカルな人ばかり。どうやら電車を間違えたみたい。
この電車はブルージュには行きません。ゲントで乗り換えてね。
車掌さんも英語上手です。
ベルギーでは刻印のシステムがなく、車内に検察が回ってきます。

おかげで静かな鉄道旅行ができました。
ブリュッセル、ゲント、ブルージュは鉄道で楽々周れます。

ブルージュ駅から中心部までは10-15分くらい歩きます。
ルートは色々ですが私のホテルは北西方向なので、西側の公園沿いに歩いて行きました。
秋景色が終盤を迎えていい感じです。

google mapでこの辺のはずだけど・・・とだいぶウロウロして結局最後はやっぱり地元の人に聞いてようやく分かったのですが。
いいなあーここ。
って思って通ったところがマイホテルだった。

これがメインエントランスなのです。
何度か前通ったんですけどね。

なるほどね。
確かに書いてはあるよね。

この渋いホテルは雰囲気あるバーが秀逸。

ちょっとこの日は外で飲むには寒かったんですが、この外の席はブルージュ中で最高です。

部屋はミニバーもなくお茶も飲めず、居住性はうすい。
雰囲気だけはいいです。

ホテルは中心部の北西に位置し、ちょっとド中心を外したのは大正解でした。落ち着いた、風情ある街並み。
ツーリストも見かけません。

落ち着いた、風情ある街並み。
ツーリストも見かけません。

マルクト広場まで行くと・・・。

いきなり観光地モード。
人出もすごいです。

この辺りがブルージュの中心ですかね。
クルーズ船も沢山お客を乗せています。

絵になりますね。

ショーウインドウから覗いたケーキは感動的。
やはりこの辺が本家なのかな。

日が傾いてくるとまたいい雰囲気になります。

この街並みこの灯り。
やはり泊まってよかったなと思います。

観光客であふれるのは日中だけだし、場所で言えばほぼ中心部に限定されています。
ちょっと中心を外し時間も外せばこんなにいいムード。

朝7時半の電車に乗るためにホテルを出て歩きました。 皮肉なことに今日はいい天気になりそう。

ベルギーでは空港発着路線に限り、ディアボロ・フィーというのが必要。チケットには含まれないので、現地の販売機で買う必要があります(5ユーロ)。
それを忘れて空港の改札を通れない人が多発しており、皆近くの販売機で買っていました(←写真)。
何度チケットをスキャンしても通れなかったのが、このレシートだけのスキャンで通れました。改札はディアボロフィーのためのものだったんです。

あまり空港で買わないのですが、ブリュッセルの空港免税店はあまりに魅力的でした。何を見てもパッケージの美しさがダントツなのです。この他にもマグリットの絵がデザインされたものとかも買ってしまいました・・・。
そして見た目の美しさだけでなく、王室御用達系ばかりなのでクオリティの高さもすごい。
左のビスケットはスーパーでも売ってるんですが、全身に衝撃を受ける美味しさで、帰国後またアマゾンで買ってしまいました。
フランクフルト着陸寸前。

今回はAエリアの真上に当たるZエリアからの出発です。
パスポートコントロールに大きめなグループが2組くらいいて、想像以上に時間がかかりました。
搭乗まで20分。
ゲート近くのバーで飲んだピルスナーが美味しかった。

VOM FASSがナマで、FLASCHEっていうのが瓶ビールなんです。

やはり言語は必要から学ぶものだと実感。

そういえば学生の時、東南アジアを長期旅行中に最初に覚えた現地語は「砂糖なしのコーヒー」とか「タマゴは半熟で」とかみんな食べることについてだった(笑)。

帰国後しばらくしてパリのテロが起こり、ベルギーとの関連が浮かび上がりました。

ふと思い出したのは、帰る日の朝のブルージュ駅。

ブリュッセルへと通勤する人達と共に電車に乗り込んで、だんだん明るくなっていく空を眺めていました。

日本と何も変わらない、朝の通勤風景でした。