ticiogo

スタッフ見聞録

2014.6/6-6/19☆
夏のイタリアと南フランス
リュブロン地方の村をめぐる
昨日までずーっつと快晴で、今日だけが曇りがちな空。

なぜ今日・・・一番期待していたのが今日の行程だったのですが・・・。
1年の300日が晴れというプロヴァンス、残り65日の方に当たってしまったよう。


写真はブドウ畑越しのボニューという村。




リュブロン地方南部のワイナリーにお嫁入りした日本人女性が、シャンブルドットをやっているという話を聞き、急遽アポをとって訪れることに。

シャンブルドットとはフランス語でB&B。
美しいガーデンや農園を持っていたり、古い城やお屋敷を改造したものなどもあり、プロヴァンスのライフスタイルを体験できる宿として人気があります。

多くは街から離れた自然の中にあり、また食事は基本的には朝食しか出さないので、マイカーやレンタカーがないとなかなか難しいのが実際です。

前方にはブドウ畑がずーーーっつと。

紅葉するのは11月頃だそう。やはり暖かいのですね。

クマか?

と一瞬引きましたが、まさかね。

初めて来る客は必ずチェックに来て、2回目からは顔パスになるそうです。

ガーデンの方へ出ると、リュブロンの丘陵と近隣の村を望みます

なんて素晴らしいロケーション。



これはラベンダーではなく、ラバンジンと呼ぶのだそうです。

ラベンダーはあくまで高地や高原に咲くもので、このラバンジンは低地でも育つように品種改良されたもの。
暑さに強いので、日本でもグロッソという名前で出回っています。

この地方でラベンダーが満開になるのはもう少し先、年にもよりますが7月上旬から中旬くらいがベストとのことでした。

どんなシャンブルドットにもプールがあるのはなぜ・・・リゾートホテルじゃあるまいし、前からフシギでした。
ヨーロピアンはとにかく日に当たるのが好き。それで時々体を冷やすためだそうです。なるほど・・・。

大きな木はプラタナス。


朝食は外のテラスでも食べられます。

最高ですね



部屋は3つあり、中はみな広々しています。
石造りのお部屋は涼しいのでクーラー不要なんだそうです。

深めのバスタブも付いています。

古い建物は水周りが心配ですが、こちらではそのあたりバッチリ整備しているのでご安心くださいとのこと。

ベッド周りもバスルームも、インテリア雑誌を見るように素敵です。

3室のうち1室は1-2人用、あと2つは3-4人も泊まれて、女子3人やファミリーにも最適です。



これはメゾネットタイプ。

こちらは中が木造なのでクーラーを設置しているのです。


魔女の宅急便のジェフにも似た、さっきの番犬。

室内からも小さいのが覗いていますね。


ウチは色んな動物がいますよ・・・とマダム。

写真は鳥類チームの小屋で、毎朝新鮮な卵をここでゲットするんだそうです

最後に見送ってくれたのは、ちょっとすましたニャンコ

広い敷地を悠々と散歩していました。

さてシャンブルドットを後にして、リュブロン地方の村をめぐります。

「フランスで最も美しい村」のひとつ、ルールマラン。

この「最も美しい村」っていうのは観光促進のために作られた協会で、人口が2千人以下で土地利用の保護政策があって等の基準をクリアして認定されるもので、実はフランス中に150箇所くらいあるようです。


確かに美しい村でした。

リュブロンの村の中でもコンパクトで、映画のセットのように完成されているのですがそれがとても自然です

ほんとに、美しい雑誌をめくっているよう。

むせかえるような香りに振り向くと、見事なジャスミン。

おしゃれにコラボしているのはバラじゃなくて、



キョウチクトウです。
南仏全体で大きく育っているのを沢山見かけました。

日本でも夏にガンガン咲いていますよね。
これだけ風土が違うところで・・・と興味を持って調べたら、乾燥や汚染に大変強く、被爆後の広島でいち早く咲いたほどだそうです。

日本ではあまりキレイだと思ったことない花でしたが、こちらのは全体的により繊細で、石造りの街並に美しいアクセントとなっていました。



こちらは思わず見とれてしまったジャスミンとつるバラ。




こちらは独特の色合いが個性的な村、ルシヨン。

やはり「フランスで最も美しい村」のひとつです。



ここでは街並みというか、ひとつひとつの建物がとても印象的。




赤土の色が目を引きます。

すごい存在感です。

黄色いバラがなんともいえず似合っていますね。

そしてゴルド。

リュブロン地方で最も有名で人気のある村です。

もちろんここも「フランスで最も美しい村」のひとつで、しかも村長は同協会の会長

石畳の坂道をのぼりくだり

城壁というか要塞というか、その昔はここから敵を見張っていたのでしょうか。

ピーター・メールのエッセイ「プロヴァンスの12ヶ月」がベースになっている、ラッセル・クロウ主演の映画「プロヴァンスの贈りもの」をご覧になった方、彼女が働いていたレストランがココです。

キョウチクトウの花影で妙に和柄のニャンコ発見。

ここだけ見ると沖縄みたいですね。

ランチは教会の目の前のレストランで、ランチセットから選んだサーモンとビーフステーキ。

このワインが余りにも美味しかったせいか、ワインにだけピントが合ってます。

多分ワイン通に言わせると水みたいなのかもしれません。
それくらいすっきりと軽くてキーンと冷やしてあって、多分これは地元でしか飲めないものなのでしょう。


食後にコーヒーと、ちょっとだけスイーツが欲しいなというとき便利なのがこのカフェ・グルマン(CafeGourmand)。

大抵どこでもデザートメニューの中にあります

そもそもコーヒーとミニ・デザートを一皿で出すものだったらしいのですが。
量が少なめで何種類か盛り合わせてあり、なかなかよいです。


ゴルドを出て、道を下っていく途中にあるのがさきほどの映画の舞台となった家。

ここから先は入れませんが・・。



道を下ったところにあるセナンク修道院。

ここは一大観光スポットで、夏はいつも大賑わいのようです。

ラベンダーの花越しの写真が有名ですが、花はわずかに咲き始めたくらいで満開にはまだまだ。

中のショップは充実していて、ここのラベンダーから作った製品が特に人気です。

途中、早咲き品種の畑でフォトストップ。

スタッフ見聞録

ticiogo