ticiogo

スタッフ見聞録

2014.6/6-6/19☆
夏のイタリアと南フランス


ニースからマルセイユ~エクスアンプロヴァンス
イタリアからニースへ飛んで、南仏の旅が始まりました。

南仏というと、コートダジュールとプロヴァンスに大きく分かれますが、今回はプロヴァンスに絞りました。コートダジュールの中心、ニースはほぼ素通りですが写真も少しだけ撮りました。

ニースの一番の印象は、歩道や広場などがとにかく、広い



目に入るものは全てイメージどおりでした。

道が広いということはそれだけ歩くということでもあります。
基本的に平坦なので、より「歩く感」がつよいというか。

だだっ広さに疲れたら旧市街へ。

朝市はローカルなひとコマが垣間見られて◎



ニースほど、駅から街へ荷物を持って出やすい街はないかも!

駅から街の中心のマセナ広場まではお見事な一本道で、ものすごく平らで広い歩道がずっと続いているのです。

荷物をコロコロ引いて10分から15分歩いてもなんともないくらい楽でした。

但し写真のように回廊になってるのは一部だけなので雨の日は濡れますが。

ニースからマルセイユの鉄道は、TGVの1等を予約していたのですが・・・。

なんか変です。
TGVってこんな車両だっけ・・・1等車両も連結してないし。

しょうがないので2等席に陣取ってまあいいか、と思っていると、途中の駅からどんどん人が乗ってきて、マルセイユに着く頃にはお盆の帰省ラッシュのピークみたいな状況に・・・。



実はストの真っ最中で間引き運転中だったんですね。

なのでTGVもローカル線もなく1等も2等もカンケーなく、それがニース→マルセイユを走るこの日唯一の便だったとか。
スト中に大きな遅延もなかったことを喜ぶべきと、後日知ることになる訳ですが・・・。


さて、プロヴァンスの東の玄関、マルセイユに到着。



列車の窓から見えた下町っぽい街並みにすごい味わいがあって見とれていたのですが、マルセイユはフランスでも最も歴史の古い街だそうです

ここは2,600年の歴史があるという旧港に面したエリア。

港越しに丘の上の寺院はこの街の象徴的風景です。

マルセイユというと治安の悪いイメージがありますが、ここにいるとそんな感じは一切ありません。

そういうイメージを一掃しようと、まずこのエリアの歩道をぐっと広げるなどして明るくキレイにしたのだそうです。

そしてこんなバスを用意してツーリストの便をはかり、

こんな遊園地みたいな乗り物まで・・・しかしフシギとテーマパークっぽくなってないのです。

それは周りの建物が、明らかに昨日や今日建てたもんじゃないせいでしょう。



ひとつひとつの建物の、年代を重ねた美しさと存在感。

人間もまた、こうありたいものだと・・。

ここの一角にある、ブイヤベースの有名店。

さすがに日よけナシの外に座る人はいないほどの日差し。

店内もガラス窓が無く自然の風が気持ちよい空間でした。

ブイヤベースにはカシの白ワインを合わせるとか言われているようですが、周りのテーブルを見るとロゼを飲んでいる人が多かったようです。

その色の美しさにひかれ、やはりロゼを。

プロヴァンスで造られるワインの70-80%くらいがロゼなんだそうです。
その軽さ、冷たさに感動。

こんな爽やかなロゼワインを初めて知りました。


さて、マルセイユ名物のブイヤベース。
名店ということもあり、一人63ユーロもします。

注文してしばらくすると、ウエイターが煮込んだ魚を見せに来ます。

なにやら「ブイヤベース憲章」なるものがあり、カサゴやカニ、ホウボウ、アンコウ、マトウダイなど等の中から4種類以上を入れるというルールがあるそう。

最も有名なこの店は6種類入れているとか。

次にスープだけが出てきます。

これがパスできると後が楽なのですが・・・。



一緒に出てくるのはバケットと生ニンニクと、ブイヤベースに欠かせない「ルイユ」というペースト。

このルイユが劇的な美味。魚介類由来の凝縮された旨みにニンニクが効いていて、パンチのある味。

唐辛子も入っていますがそんなに辛くはないです。



バケットに生のニンニクをこすりつけ、その上にルイユを乗せて、スープに浮かべるなどして食べます。

ルイユがあまりに美味しく、パクパク食べていると後が大変に。。。



そして今度は6種類の魚、野菜などの具入りで、カニがトッピングされて出てきます。
途中から満腹を通り越してきますが・・・ほんとは一人分を二人でシェアがちょうどいいのですがそうもいかないみたい。


味の方は?

それは今度もう一軒違う店に行ってから、比較して述べることにしますね。




さて、マルセイユから30分くらいでエクス・アン・プロヴァンスの街に到着。
プロヴァンスの拠点というとここか、アヴィニョンが多いようです。

しかしこの2つの街は1時間くらいしか離れていないので、どっちに宿泊しても同じ場所を観光できる。
それぞれの違いを自分なりに理解したくて今回は両方に宿泊します



この街の主なイメージは、大きく育ったプラタナスの木が続くメインストリート、ミラボー通り。

ところが!

今年は2-3年に一度の剪定の年で、かなり思い切って枝を切られてしまった後でした。がーん。

さらに、ミラボー通りのコケの噴水はずいぶん貧相・・・。再びがーん。

しかし街をブラブラしていると、そのミラボー通りや噴水が、この街を代表する美景りではないことがすぐに分かりました。


メインストリートではなく、一本入った通りがとても美しいのです。

ゴミや落書きなども無く、変な看板も無く、全体の調和がとれてる。

ちょっとストックホルムのガムラスタンに似た色合いと雰囲気。

私の中でガムラスタンは各都市の旧市街の中でもトップクラスなのですが、規模や風土の差はあるものの、決してひけをとるものではないと思いました。

年輪を重ねた明るいベージュの壁は、プロヴァンスの土の色そのもの。

その壁を元気に登っていく、生育旺盛な植物の緑。

そういう街並にカフェやパン屋とか道行く人とか色々な店がさらに息を吹き込んでいる感じで。


ああこれが風土ってものなのかな、と。


泊まったホテルもロケーション最高でした

メインストリート沿いじゃなくて、近いけど少し離れたところがお勧めです。

スタッフ見聞録

ticiogo