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スタッフ見聞録

2013. 6/18-6/27☆
ミッドサマーのスウェーデン、インランズバーナンで行く北極圏


ヨックモック
ヨックモックはスウェーデンだけでなく、国境を超えたサーミの文化的首都と言ってさしつかえないと思います。 毎年2月、伝統衣装をまとったサーミのウインターマーケットは有名ですが、充実したミュージアムや手工芸品を保護し実演販売などもしているショップもあり、また湖を中心とした自然環境も美しく、どの季節に訪れても魅力があります。

ヨックモックへのアクセスは、マイカーを除いては殆どの場合がバスになると思います。
鉄道は夏季限定で一日一本のインランズバーナン路線のみで、国鉄はこの街を通りません。

イェリヴァーレからは1時間半です。



ヨックモックのバスステーション。

町の中心にあります。

ここに着いたとして、ブラブラとホテルへ向かってみましょう。

向かいの角にあるカフェ。

シーズンにはツーリストでいっぱいになります。



南の方向へ歩いて行くと。

ローカルの女性に人気のカフェ。

外観は地味ですが中は素敵です。

手づくりのケーキやチョコレートなどもぜひお試しください。

カフェを出ると、街を東西に走るメインストリートStorgに当たります。

角の両側に2つのスーパーマーケット。
ICA、道を挟んでCoopがあります。日曜もやっています。

ICAに入ってみると、コーヒーチーズトナカイジャーキーなど、珍しい食品も売っています。



メインストリートを横切ると、ツーリストインフォメーション。

ラポーニアや近隣の町への行き方などの情報収集、ヨックモックの様々なアクティビティなどの予約もできます。


お隣にあるこのカフェはランチのバッフェがお勧め。

スウェーデン南部から旅行に来た女性がこの街を気に入って住み着いてしまい、この店を開いたんだそうです。

その向かいにあるのが手工芸品を扱うお店。

ちょっと入ってみたくなる店ですね。

ヨックモックでお土産を買う場合は幾つかお店がありますが、ここは毛糸などの手芸品が多いようです。



手編みの靴下や手袋、キルティング、袋物などが充実しています。

小物もリーズナブルなのが沢山ありました。

この店の前の道をさらに南へ行くと、突き当りがホテル・ヨックモック。

町を代表するホテルです。

エントランスを入るとレセプション、奥のレストランへと続いています。

湖を望む、眺めのよいレストラン。

レイクサイドの客室。これはシングルだったので少し狭い方かも。

パッとした印象はやはり全体的にキレイで家具・調度品、床も美しく磨かれてピカピカしていて、ワンランク上な感じがします。

ベッドは伝統的北欧サイズ。

このホテルの魅力のひとつはこのロケーション。

目の前が湖で、夏は緑の芝生がとても美しいです。

ここは市民の散歩道でもあります。

湖の周囲をぐるりと散歩できるようです。

9月以降、ここでオーロラもチャンスありかなと思いますが・・・。
明るすぎるかもしれません。

これは後日検証しに来ることにしましょう。

これはホテルのサウナ棟。

サウナの後、ここから飛び込んで体を冷やすのもアリ。

冬、湖が完全凍結すると湖を歩いて対岸に渡ったり、スノーシューやクロカンなどのアクティビティも可能になるでしょう。

この散歩道を左の方へ行って突き当りを右に行くと、植物園に出ます。

植物園へ行かずに左へ行くと、ミュージアムへの近道です。

ディナーはホテルのレストランで。

メニューはやっぱトナカイのステーキ。

ナイフを入れた状態で撮影するべきでした・・・キレイなピンク色で、すごく柔らかくてクセがなくて、ビーフのフィレに近い味。

今までで最高でした(ローカルに言わせると"フツウ")。


さて今度はホテルから東回りに歩いてみましょう。

ここはツーリストオフィスでも絶賛していたゲストハウス。

外観からしてすごく素敵なのです。

建物の周りは美しいガーデンに囲まれていて、この広い敷地がとても贅沢です。

朝食を食べる食堂と、ドアの向こうはガーデンを望むテラス。

夏の晴れた日には外が最高ですね。

共用のキッチン。

部屋は1人用、2-3人用など色々あります。

2段ベッドじゃない場合も。

全ての部屋から美しいガーデンが見えて、とても明るい雰囲気。

なんか下宿人になったような気がして楽しそうです。

オーナーは感じのよいマダムでした。

彼女のセンスが全体に生きている感じがします。

さて次はミュージアム。

ヨックモックのミュージアムは結構広くて充実しています。

分かりやすく飽きさせない展示ゆえに、老若男女が楽しめます。

従ってヨックモックを訪れる人は殆どここへ来ると言ってよいでしょう。

オープン/クローズ

サーミの伝統衣装もエリアによって微妙に違うのです。

錫製のスプーン、コレクション。

これも部族、ファミリーにより、柄のデザインが違います。

ラポーニアの木々や主な植物の展示や、

いつも見聞録に登場するこのトリも、ついに正体が判明しました!

・・・・・。



ウチのネコたちは元気かな・・・。

これは必見というか必験。

丸い所に立つと、ラポーニアの上空をヘリで飛ぶ体験ができます。
すごく面白いです。

思わず手すりにつかまっちゃうところがフシギ。

とても充実したキッズルームまで。

ミュージアム併設のショップは品揃え豊富。

一般的なお土産ならここで揃います。

布製品、ガラス、陶器、書籍、Tシャツ、小物などがいっぱい。

トレー類はなかなか実用的でいいですね。

ミュージアム併設のレストランも人気。

日替わりランチをやっているのでランチタイムは早めに入らないといっぱいになってしまいます。



ミュージアムを出て、メインストリートを西へ。

右に見えてくる、結婚式場みたいな教会

これが、実はイェリヴァーレに建つはずだったというイワク付のもの。

確かに街のサイズから言えば逆かもしれません。



教会を超すとすぐ右手に見えてくるのが、ヨックモック・ドゥオジ。

ドゥオジとはサーミ語で手工芸品という意味だそうです。

サーミ・ドゥオジはサーミの伝統手工芸保護のための組織で、伝統を守り、引き継ぐことを目的にしています。

ここでは展示と2Fのショップで販売もしています。



ドゥオジの商品はお土産用に大量生産されるものと異なり、自然界の物から造られ、殆どが1点もの。

現地で知り合った人の話では、あるペンダントに一目惚れしたものの、やや高価だったので躊躇しているうち誰かに買われてしまったそう。
どうしてもあきらめきれなくてもう一つ造ってくれないかと頼みこみ、作者の娘さんがほぼ同じものを作ってくれることになり、3ヵ月待っているそう。



あくまで自然の物からという伝統的な素材と手法は守りつつ、現代にマッチする携帯ケースのような物も造られています。

こうした柔軟性で伝統が若い世代に引き継がれていくのでしょう。



シルバーのアクセサリーや小物も沢山ありました。

伝統的な図柄を現代的に洗練された表現で造ったものも少なくなく、若いサーミの芸術家の息遣いが感じられるような。



この帽子は子供用で、今でもよく使われるそうです。

この伝統的な物のそばに、より現代的なデザインのものもあり興味深いと思いました

ちなみにドゥオジ製品のマークはこちら→


ショップを出てバスターミナルの方へ向かうと、右にあるのがこのホテル・ガスティス。



カジュアルなスタンダードホテルです。

ロケーションは一番セントラル。

このホテルの規模から言って、意外にもキャパの大きなレストランがありました。

多分グループの食事などによく使われているのでしょう。

オーナーはドイツ語も話しました。

部屋はというと、これがなかなかいいんです。

バスルームはまあ、スタンダードらしい簡素さですが。

明るいしすごく居心地がよい感じ。

この部屋はジャーマンツインと隣に部屋にもシングルがあり、3名にピッタリ。しかもスイート並みに広いです。

ところで、初めてバラを見ました。

時期がまだ早かったのかな。

やはり寒さに強いルゴサ(ハマナス)。

北極圏に咲くバラです。

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