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スタッフ見聞録

2013. 8/15-8/19☆
モンスーンのネパール、古都滞在
中庭を中心に流れていく、ゆったりとした時間。鳥のさえずりと生活の気配。
ここには単なる宿泊施設以上の世界がありました。


パタンの古民家改造ゲストハウスに泊まる




何この人たち、エキストラか何か?
え、ここ通って通学してんの・・・
私はしばらく立ちすくんで、”素晴らしいね”と言いました。
ガイドさんはとてもうれしそうでした。


初めてここに来たときの感動がふとよみがえりました。
今見てもやはりすごいと思います。




屋根のてっぺんで”イエー!”ってやってるのがシヴァ神。



反対向いてるのはガルーダ。

勝手な想像だけどシヴァがあそこからびょーんと飛んできて、乗りやすいように背中向けている?



ガルーダだけあって、いつも鳥に愛されている様子。



そして一番目立つところでシヴァ神の方を向いてるのが、珍しく神様じゃなくてマッラ王朝の王様。もちろんシヴァさんより低い位置です。





そして手前に座り込んでるおばちゃんは、ハトのエサ売りさん。



ハトにとっては、この人らこそ女神。



今更ワタシが解説するまでもないパタンの世界遺産。

この映画のセットのような場所を通り抜けて、今夜の宿へ向かいます。



そのまま真っ直ぐ行くと、急に庶民的な通りに入ります。

モンスーンのネパールは道がぬかるんでいるので、穴だらけのクロックスはちと厳しいかもです。



途中、タンカ屋さんなどもあり。




5分も歩かないうちに、古民家改造のゲストハウス、Newa Chenに到着。

印象的な建物ですが目立つ看板などはありません。

ここはパタンの伝統的家屋保存のため、ユネスコが関わって宿泊施設として2006年にオープンしたものです。



振り返るとこんな感じ。車がやっと通れるくらいの通りです。

生活道路としてはとても往来が活発。




入口の扉は低く、大人は身をかがめないと頭を打ちます。

入口を小さく作る点はバリ島も同じなので、ヒンドゥー的な世界観でしょうか。

レセプション。

ここは何とかフツーに立っていられました。



オーナー夫妻。

そもそも上流階級の方だと思いますが、世界中の個人旅行者を歓待しているだけあって明るく堂々としていらっしゃいますね。

日本にも何度か旅行されている様子。

レセプションの横は中庭。

緑とレンガの色で統一されて常にキレイに清められているという感じです。

角のスペースはよく村の広場などにある伝統的なテラスでしょうか。

レンガが敷き詰められた正方形の空間の真ん中にある、カエルの休憩所みたいのは何なのだろう。

何とも言えず愛おしいものです。

やはりカエルの姿をした小さな神様が休憩するところではないでしょうか。

周囲の囲いと入口らしきものがあり、日除けか雨よけの傘もあります。

ぎしぎしと階段を登ると、2Fの中央に食堂兼ラウンジ。

ここから見る外の風景は絵画のようです

そして部屋へ。

部屋の扉もさらに低いので出入りには再び頭を打たないよう気を付けて・・・。

中は広いです。
部屋により多少違いますがどこも広々して風通しもよい造りです。

ちなみにこの部屋は二間続きで12畳くらいのイメージでした。

ベッドの上には白い蚊帳?虫よけにも役立つ布が。

他にツインベッドの部屋もあります。

扇風機が見えていますが、クーラーはありません。

8月半ばのこの時期で、日中は少し使いましたが夜は不要でした。

リビングスペース。窓の下は中庭です。

道路からの騒音は殆ど聞こえず、むしろ従業員の話し声とかご近所の住民さんの生活音とか会話とかがよく聞こえます。

夜は犬が吠えたりするのが聞こえますがそのうち静かになり、朝は4時か5時くらいから何となく物音がし始めます。

ベッドのある部屋の隣がバスルーム。

引き戸が新鮮でした。

天井はちょうどワタシの身長(172cm)くらい。
でも場所によって歩けたり歩けなかったり。

バスルームは物を置くスペースがないけどキレイです。

ピンボケですがシャワーも近代的。

お湯はすぐには出ないことがあるのでしばらく出しっぱなしにしてみてください。5~10分くらいは待ってね。

これは全てのゲストハウス、スタンダードホテルに関してのキホンです。

さて今回は、パタン在住の一般家庭を訪問し、食事をごちそうになるという貴重な体験をしました。

これはそのお宅へ伺う途中に立ち寄った茶店。

ネパール人と一緒でないと無理そうな店で、すごく流行っていました。

カレー風味のダルスープとかドーナツとかミルクティーとかがあります。

ネパール式ドーナツのテイクアウトが人気でした。

で、この女性のファッションセンスに釘づけ。

どーです、この色彩感覚。

なんか北欧っぽい?

或いは北欧がネパールっぽい?

さてお邪魔する家は車の通れない細い道をくねくね行った所。

昔からある地区だそうで、広場を囲んでこんな感じの7階建くらいの建物が幾つもあります。

これはマンションじゃなくて、3世代10数人が住んでいる一世帯なのです。

こちらのお宅も7Fか8Fか、、、すごい上下運動が日々行える構造。

夏のことなので、最上階のテラスで頂くことに。

これはランチ。さっきお茶屋で軽食をつまんだので軽めに。

ネパール版フォカッチャと(名前忘れた)、チウラと言う干した米を平たく伸ばしたもの。

保存がきくしすぐ食べれるし携帯にもいい。

このチウラはハトにも分けてあげる。

ネパールのこういうところが断然好き。

こういう美しい習慣があるからこそ、沢山の鳥や野良犬がこんな都市で生きていけるんですね。

下を見下ろすと、広場の真ん中に共同の井戸。

この辺りで暮らす人のなかには家に水道が無い場合があって、飲料水も料理の水も体を洗うのもここを使うのだとか。

沢山の部屋がこのお宅にはあるのですが、ここはカトマンズで働く長女さんの部屋。

こちらは夕食のダルバート。

ネパール料理の定番中の定番ですが、本当にこれは毎日食べても飽きない。

上品な塩加減でヘルシー、家庭料理はやはり最高でした。

翌朝、早起きして散歩してみた。

早いと言ってももうすぐ6時、町は完全に動き出しています。

朝の空気の中、実に美味しそうに煙草を吸っているおっちゃん。

そして気づいたのは、

朝の光はシヴァの方向からやってきて、

最初にマッラ王の顔に当たるようになってる。

そういう意図で造られたんじゃないですかね?

これも勝手な想像。

ゲストハウスに戻って朝食。

これはリンゴとザクロのフルーツサラダ。

ドゥワリカにもザクロが生ってましたが気候に合うのでしょうね。

朝食はやはりその都度作ってくれます。

特に変わったことのない内容ですが、それぞれが素材の味が生きていて美味しいです。




妙に甘くてトロッとした、あのオレンジジュースがなつかしい。

イエー

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