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スタッフ見聞録

2011.9/28-10/08☆
圧巻!秋のアイスランド

ホテル・ラキへ

さて雨の中を出発。
ホテル・ラキの中にある旅行会社が迎えに来てくれました。
途中で見たい場所はあるかと言うので
できれば内陸部を通ってランドマンナロイガル経由で行けない?
ええ?この天気で?道悪いし、ちょっと無理だね
・・・と言われるかと思ったら、意外にもあっさりOKでした。
歳の分からないT氏。ギターが似合いそうな気も。
通常は南海岸に沿ってひたすらルート1を走るところを、南部最大の氷河ミュールダルス・ヨートクルの北側を迂回し、ハイランドを通るルートをとります。
道はデコボコ、時には川越えも必要なハイランドは楽しいです。
何と言ってもハイランドでは風景が違います。
地球の原風景、みたいな鮮烈な風景に出会います。
ルート1からヘットラの手前でルート26へ入り、斜めに北上を続けるとやがて舗装道路が途切れます。

6月に来たときはほぼホワイトアウトしていた世界が、今回はベールを脱いでその姿を見せてくれました。
このエリアの魅力は何と言っても強烈な色彩です。
山を覆い尽くす苔の圧倒的な美しさ。そこに赤や青の土の色が加わり、時折、神秘的な色合いの湖がその中に現れます。
天気はコロコロ変わり、雨&曇り&時々晴れを繰り返しました。
この時期バスツアーはもう終わっています。
すれ違う車も滅多に無く、大自然と向き合えました。
見たままを表現することは到底できない、雄大な光景の連続!
ランドマンナロイガルです。
日帰りツアーが終わると急に静かになりますが、宿泊施設は冬季も含め年間利用できます。
冬季は地元アイスランド人が好んでやって来るようです。
静けさと雄大な風景を楽しみ、天然の温泉に浸かり、夜はオーロラ。
何と素晴らしい・・・。
それは地元の方の特権というものですね。
川は温泉のおかげで凍ることはなく、冬もポカポカだそうです。
場所により温度が違うので好みの場所を探し、時々移動したりしながら浸かります。
そういうところはブルーラグーンと同じですね。
アイスランド南部のハイランドは、圧倒的に苔が支配する世界でした。
この地域は活火山ヘクラの山麓に当ります。
ヘクラによくかかる雲がこれらの苔を守り、年間を通じて降る霧のような雨が苔を育むのでしょう。
長い長い年月をかけて形成された光景。
一部、草が生えている場所もありますが、殆どは溶岩の上に生え広がった苔です。
こういう場所では羊の姿すらありません。
キルキュバイヤルクラウストゥルに到着。
これはよくあるストア兼ガススタンド兼バスストップです。
町というにはあまりに小さい集落はこの店の東側にパラパラと存在します。
ホテル・ラキへは夕方4時頃到着。
キルキュバイヤルクラウストゥルから5分くらいでしょうか。
平坦な大地が海岸まで続く地域の、草原の中に建っています。
エントランスは板張りで素朴な風情ですが、建物全体はとても新しく近代的です。
できてまだ数年ですが、既に増築されています(写真右の部分)。
オーロラハントに適するのは写真左の客室棟、全24室。
北向きのバルコニーがあり、なんとバスタブが付いています。
今回泊まったのは上の写真の棟と直角に連結している北東に面した建物で、16室あります。
1Fが客室で2Fがレストランとバー。
レセプションのすぐ奥なのでこれがオリジナルな客室棟、いわゆる本館という感じかと思います。
草原の向こうは川です。各室とも直接デッキに出られます。
デッキに出てみると、コテージ?レストラン?オーロラ小屋?
答えはオーナーの自宅でした。
客室棟の前に建てるとは、なかなかやりますね。
しかもホテル本体よりオシャレ・・・^^;
方向的にオーロラはこの家の背後から出ると思いますので、風景の一部としてもよいかもです。
デッキの目の前のこの小屋たちは、夏向けのキャビン。
マイルームに戻りますが、この棟はシャワーオンリーです。
非常にきれいで使いやすいです。
シンク回りはこちら
レセプション、ロビーの奥に旅行会社のオフィスがあります。
一休みして夕食までの間、ブラックサンド・ビーチへ案内してもらいました。
この辺りはアイスランド最大の黒砂海岸です。
道が無く、進むのに時間がかかります。
車は乗ってきたものとは変えて、より車高が高く沼地でもはまらないタイプのもので行きました。
黒砂は火山灰です。
砂と言うにはきめが細かい、何となく温かみを感じる素材感の黒砂。
T氏曰く、初めてスペインのビーチへ行った時、砂が白いのがすごく不思議だったそうです。
アイスランドではビーチと言えば黒だから。
日本では白か黒か?と聞かれ、うーむ・・・グレーだと答えました。
帰り際、近道と言って通った不思議な草原のような場所。
溶岩がボコボコ小さな噴出をした跡、長い年月をかけて草が生えて、例えるなら秋吉台のような風景が広がっていました。
夕食は目の前の川で取れたというチャー(北極イワナ)。
見た目はイマイチですがとても美味でした。
シンプルな調理法がとてもよく、こういう魚料理を待っていました!

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