グリーンランドは世界最大の島。
面積は日本の約6倍ですが80%が凍土に覆われ、沿岸部のみ人間の生活圏が点在します(人口約6万人)。
町を町を結ぶ道路はなく、移動は空路か海路、又は犬ぞりです。
島を覆う凍土はICE SHEETと呼ばれ、南極大陸とグリーンランドにだけ存在します。
デンマーク自治領のため通過はデンマーク・クローネ。公用語はデンマーク語・グリーンランド語・イヌイット語。
観光に携わる人は英語も話します。
《東西グリーンランド》
南西部に比較的大きな町が集中しています。首都はヌークで、高層ビルもある大きな街です。
カンゲルルススアークは空港・観光関係者だけが生活する空の大玄関、イルリサットは氷山で有名なディスコベイに面した、観光の中心地です。
東部は西部ほど町も発達しておらず、伝統的なイヌイット文化が残っています。
観光的にも東西の移動が不便なためアイスランド発着のツアー(クルスク日帰り)が中心です。
グリーンランドへの道
日本からの直行便はありません。下記は往復または片道ずつの手配もできます。
エアー・グリーンランド:(コペンハーゲン・ケフラヴィーク発着)
日本から最も一般的なのはコペンハーゲンで前後1泊して行く方法です。
ヨーロッパとグリーンランドを結ぶ最も太いラインが、カンゲルルススアーク路線(所要4時間)で毎日大型の航空機が発着します。
グリーンランド内を飛ぶのはこの航空会社のみです。小型機、プロペラ機、ヘリコプターなど様々なサイズの機種が飛んでいます。
西側間の移動は比較的便が多く、東西を横断するフライトは少ないです。
待望のアイスランド→イルリサット便も就航しました。
エアー・アイスランド:(レイキャビク発着)
東部のクルスク、イルリサット、ヌークにそれぞれ直行便を飛ばしています。
グリーンランド一番の観光地イルリサットに、日中理想的な時間帯で3時間で直行できる(冬季は不定期)フライトは非常に人気があります。またエアーアイスランドはケフラヴィーク国際空港ではなく市内空港発着なので、グリーンランドとアイスランドの周遊観光にも大変便利です。
グリーンランドのシーズン
◆イルリサット
月 |
氷山 |
氷河 |
オーロラ |
最高 |
最低 |
1 |
△ |
× |
○ |
-10 |
-17 |
2 |
△ |
× |
○ |
-11 |
-18 |
3 |
▲※ |
× |
○ |
-11 |
-19 |
4 |
○ |
× |
× |
4 |
-12 |
5 |
○ |
× |
× |
3 |
-3 |
6 |
○ |
○※ |
× |
8 |
2 |
7 |
◎ |
◎ |
× |
5 |
11 |
8 |
◎ |
◎※ |
× |
10 |
4 |
9 |
○ |
× |
△ |
5 |
1 |
10 |
○ |
× |
○ |
-1 |
-6 |
11 |
△ |
× |
○ |
-5 |
-11 |
12 |
△ |
× |
○ |
-8 |
-15 |
大小の氷山が浮かぶ、世界遺産のディスコ湾に面した町イルリサット。
町から見える、ディスコ湾に浮かぶ氷山のかけら。
クルーズで海に出ると、より大きな氷山に近づけます。
※イルリサットでは年間を通じて、季節に応じた観光が可能です。
氷山は町から年中見ることができますが、2-3月には湾自体が凍結する可能性があります。
表中の氷河はエキップ氷河の日帰りクルーズを指します。美しいブルーで崩落の瞬間やクジラを見る可能性もあります。
犬ぞりはスポーツに近いもので、健康な大人の方に限り2-4月くらいがシーズンです。
観光のスタイル
カンゲルルススアークでは人数や車のサイズにより特殊車両や4WDの頑丈な車両で郊外に出ます(写真)。
イルリサットでは市内は通常の車両や小型バス、バンなど。氷山観光では小型のボートを利用します。
道路は限られるため長時間の移動は空路か航路になります。
ガイドはデンマーク語、グリーンランド語、英語その他を話します。
日本語ガイドは存在しますが数が限られます。
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